同族企業が時にブラック企業になってしまうこと | kyupinの日記 気が向けば更新

同族企業が時にブラック企業になってしまうこと

 

パワハラなどのために精神を患い精神科を受診する人たちが一定の割合でいる。彼らが精神を患う原因は、職場環境、とりわけ人間関係が悪いことが多い。一番上のGoogleの引用は、同族企業はどう言うものかを示したものである。

 

同族企業は、直系の血族が事業を継ぐことが多いが、先代はまだ良いとして、その息子や娘が良好な人間関係を築けないタイプの人だったりする。

 

特に良くないパターンは、息子や娘が企業の管理職の役職で入職し、部下に対し目に余るような暴言や到底無理な要求をするケースである。

 

しかも不適切な人事だったとしても、血族だけに簡単に辞めさせたりしない。注意すらしない親もいる。このような会社では、仕事がさばける人が退職してしまい、結局は会社が傾く原因となる。

 

 

このように人柄が良くない息子(あるいは娘)が上司として居続けることは、他の社員にとって、ストレスフルな環境と言える。メンタルを崩す原因になる。

 

なぜ彼らが、暴言や無理なことを社員に言ってしまうかだが、社会性の欠落によることが多い。

 

日本の多くの同族企業の跡継ぎとなる人(主に長男)は、大学を卒業した後、同族企業に入職せず、当初は他の関係のない企業に入職することが多い。これは同族企業の社長(先代)が、他の企業に息子を入社させることにより、雇用されている一般社員の気持ちを理解させる意図もあると思う。つまり、他社で修行させているのである。

 

ところが、そのような直接関係のない企業でも既に問題を起こしていることも時々診る。例えば、遅刻の連続で、まともな時間に出勤することがないなどである。また、既にパワハラ、セクハラなど表に出ない事件を起こしていることもある。

 

これは彼らが、どうせ数年で辞める会社なので、悪い評価をされたとしても問題ないくらいに思っているのであろう。定年まで勤める会社と思っているなら、そのようないい加減なことはできない。

 

この辺りの職場での良くない振る舞いも、社会性を培えない要素だと思う。全く修行、社会訓練になっていないからである。

 

日本の大企業ではない中小企業は株式を上場していない同族企業が多い。つまり、うっかりそのような環境で働くことになる確率は相当に高いと言える。

 

一般の病院も中核病院ほどの大きな病院はそうでもないが、単科精神科病院も典型的な同族企業である。後継の人の好ましくない振る舞いで、看護師や補助看さんが辞めてしまうことがある。

 

また、今は看護師さんや補助看さんもそうそう簡単に雇えないので、人手不足で深刻な事態になっている病院もある。

 

民間精神科病院は同族経営らしい欠点がしばしば見られると思う。