精神科医の年齢について | kyupinの日記 気が向けば更新

精神科医の年齢について

スポーツ選手は若い頃に成績はピークを打ち、その後なだらかに低下していく。これは運動能力は加齢により少しずつ低下するからである。今回のワールドカップでも、ポルトガルのクリスティアーノ・ロナウド(37歳)は全盛期のカリスマ性はなかった。

 

医師でも視力の衰えや運動神経が影響する科では、年齢とともにパフォーマンスは低下する。どの年齢まで若い頃と遜色ない技術が維持できるかは経歴や個人差も関係するであろう。

 

精神科医の診療能力は比較的高齢になるまで維持できそうに見える科である。視力や運動神経はあまり関係がないからである。

 

しかし患者さんから見れば、初診した際に高齢の精神科医が出てきたら、ちょっと不安になるのではないかと思われる。これは僕の想像なのだが。

 

つまり、この医師は最新の医療レベルまでアップデートできていないのでは?と言う不安である。

 

実際、全てではないが高齢の精神科医は処方だけ見ても、古臭いまま止まっていることがあり、その不安はその通りだと思う。

 

僕くらいの世代でも、前時代的な奇妙な処方のまま留まっている人がいる。それは指定医かどうかはあまり関係がない。僕は無償で指定医をくれた世代ではなく、レポート提出が必要だった。なお、指定医番号は1万未満である。

 

精神科は対象とする疾病数が少ないこともあるのか、新しい知識を吸収していかなくても、なんとなく診療できてしまうのがよろしくない。

 

例えば、内科の消化管の内視鏡やエコーはかなりトレーニングを受け、診断に自信が持てないと開業するなんて思いもよらないだろう。この自信を持てる水準が精神科では曖昧になっている。

 

精神科業界は複雑で、精神科医局などで充分な教育を受けずに開業してしまう若い人もいて、このような若い医師は精神科診療能力が乏しい。だから、若い医師だから良いとも言えない。

 

医師は高齢になり心の柔軟性が衰えると、プライドも邪魔して独りよがりになりやすい。以下の一連のツィートは精神科医ではないがそのことを上手く説明しておりとても興味深い。

 

 

 

 

結局、高齢になっても昔と同じような処方ばかりしている精神科医は、知識のアップデートを怠っていると言えると思う。この辺りの考え方や対策は以下の記事に詳しい。

 

 

抜粋

少なくとも診療に疑問があるなら、セカンドオピニオン的に他の精神科クリニックに相談してみるのも一考だと思う。他の精神科に行くことで、今の精神科の悪い点や、逆に良い点もわかると思う。日本の医療制度の良い点の1つは、どこの病院に行くか自分で決められることだと思う。