2019年6月3日レクサプロ20㎎錠発売 | kyupinの日記 気が向けば更新

2019年6月3日レクサプロ20㎎錠発売

本日令和元年63日(大安)、レクサプロの20㎎錠が発売されたようである。レクサプロは国内では最も新しいSSRIで、かなり使われている抗うつ剤である。新しい剤型の薬価は、

 

10㎎錠=202.30

20㎎錠=303.50

 

となっており、毎日20㎎服用する人であれば20㎎錠1錠服薬する方が割安になる。20㎎を1か月服薬した場合、従来のように102錠だと、約12000円かかっていたのが、201錠だと約9000円で済む。もちろん健康保険や自立支援法が適用されるためこの額の3割ないし1割になる。

 

この20㎎剤型だが、医療現場から要請が強かったわけではなく10㎎剤型の形状を分割しやすいように変更した際に20㎎も発売することになったらしい。20㎎剤型も割れやすいように工夫されており、指で押せば簡単に2分割できる。形状が真横からみると若干ブーメラン型になっている。

 

自分の外来処方でレクサプロはどのくらいの㎎数を使っているか調べてみると(n数=28名)

 

20㎎ 7

15㎎ 1

10㎎ 13

5㎎  7

 

と、全体のちょうど25%であった。同じ人数の5㎎投与患者さんがいるので5㎎錠も発売してほしいが、まず無理と思われる。

 

その理由はレクサプロは添付文書に10㎎から開始するように記載されており、書面上、5㎎の出番などないからである。レクサプロにはパキシルのような特殊性がない。

 

参考

レクサプロ剤型リニューアル

レクサプロの処方量および併用状況

パキシル5㎎錠発売