友人と2人で初診 | kyupinの日記 気が向けば更新

友人と2人で初診

友人と2人で来院し初診する場合、色々なパターンがある。

 

まず1人はうちの通院患者で、その友人を初診させる時。これは自動的に2人とも自分の受け持ち患者になる。なるだけ、新しい患者を受け持たないことにしているが、どうしてもこのような際に患者が増える。

 

新患を持つ機会として、同時に2名が別々に新患で来た時、リエゾン、輪番などが挙げられるが、このような際に、もう1人は診ないというわけにもいかない。また夫婦で配偶者を連れて来るケースもある。

 

1名が精神科にかかったことがなく、なんとか親友を連れてきたといったパターンが稀にある。このようなケースはなぜか通院が長続きしないように思えるが、これは友人が毎回は同伴できないこともありそうである。

 

ある時、面白いことがあった。ある女性患者を診ていたら、2年くらい経ち寛解し通院する必要がなくなった。しばらくして、彼女は友人を連れて来院したのである。

 

彼女はその女性に初回しか同伴しなかったが、その患者さんは真面目に通い、また1~2年経って寛解、やはり通院する必要がなくなった。もちろん薬も必要なかった。

 

ところが、その女性も今度は男性を連れて来院したのである。

 

その後、その男性は3年間ぐらい通院しているが、究極に良くなっており、もはや薬も必要がないほどになっている。確か1日にレクサプロだけ半錠、毎回1か月分だけ処方するが、平均して3か月ごとに来院しているので、規則的に服薬していないのは間違いない。

 

なんか縁起の良い連鎖だと思う。なぜなら、最初の彼女が初診しなかったら、後の2人も精神科に受診したかどうかわからなかったし、彼らに今の健康状態があるとは思えないからである。

 

来院を寛解で終結した人たちは再発し、どこかに受診しているのではないか?と言う質問が出ていたが、このような経過や、元々近隣から通院している人が多いこと(例えば職員がPTAで一緒とか、スーパーで出会い話をする)や、通院をやめても手紙や年賀状、あるいは年末などに挨拶に来院されることもあり、消息が意外にわかる。

 

真にわからない人たちはお嫁に行ったとかで、遥かかなたの都道府県に転居した人である。そのようなケースでも、年賀状をくれる人はわかることもある。