強迫性障害の緊張状態を示す所見 | kyupinの日記 気が向けば更新

強迫性障害の緊張状態を示す所見

今回の記事は必ずしも広汎性発達障害に直接関係するものではないが、テーマと無関係ではないし、ここに記載することで目に触れることが多いのでこのテーマとしている。

 

冬場、ほぼ裸、例えばふんどし姿で非常に冷たい川や海に飛び込む行事がある。日本の伝統的行事である。

 

もうかなり前になるが、浦和レッズが最終節、アルビレックス新潟で戦った際に、応援のサポータの一団(相当な数)が一糸乱れず上半身裸で応援していた。小雪が降っている新潟である。(その試合、勝ったものの、優勝は成らなかった。自力ではなく最低限勝たないと権利がなかったためである)。サポーターのリーダーは裸になれない人は、ここに来ないでほしいと言っていたと言う。

 

また、過去にヴァンフォーレ甲府が柏レイソルと入れ替え戦をホーム&アウェーで戦ったことがある。当時、まだ若いバレー選手がいて2戦を勝ち抜いて初めて昇格を決めた年である。この試合、ホームの小瀬のスタジアムは大変な寒さだったが、一部の柏レイソルのサポータは全裸だった。(その光景から裸族と命名される)。

 

しかも、その日、小瀬スタジアムが停電になったのである。復旧に時間がかかり(一般に、スタジアムの点灯はすぐにはできないらしい。その日初めて知った)。その間、どうしているかと思ったら、裸のまま彼らは待っていたのである。延長でもないのに、テレビで掲示される試合時間が120分を超えていた。

 

その日のヴァンフォーレ甲府の実況では、「柏のサポーターが死んでしまう」という声が出た。それほどの時間、空白が生じたのである。(試合後、甲府の大木監督から謝罪の言葉が出たほど)

 

浦和レッズもそうだが、柏レイソルのサポータが、いかにその試合にかけていたかがわかる。

 

彼らがほぼ全裸で応援していたとしても、たぶん確率ほどは風邪をひかないと思われる。それはそれほどの緊張状態だからである。(もちろん後で熱を出す人もいるとは思うが)。

 

ここからが今日の主題だが、

 

強迫性障害由来の裸になってしまう病態では、裸になっても風邪もひかない。しかし、強迫性障害が改善し始め、ゆるくなってくると容易に風邪をひいてしまうのである。

 

これは意外ではなく、この疾患は、あるいは人間の体は、たぶんそういう風になっているのである。

 

参考

統合失調症と痛みの感覚