医療費をカードで支払える病院 | kyupinの日記 気が向けば更新

医療費をカードで支払える病院

数年前、クレジットカードで支払える病院があることを知り驚いた。その病院は、基本的に支払いが機械化されていたのである。

これは一見、事務の人件費を節約しているように見えるが、カード会社に手数料を徴収されるため、医療費総額を考えるとかなり費用がかかる。

今までも歯科では健康保険が効かない医療費はクレジットカードが使えた。これはわかる。しかし、健康保険の診療部分は近年の医療費削減もありカードが使えるなんて思いもしなかった。

その理由は保険診療部分はそう儲かるものではなく、手数料を一律に支払っているようでは赤字になりかねないからである。つまりその病院は利益率が高いのであろう。カードが使える病院は、大規模な病院ほど多いらしい。

大規模中核病院は、カード会社と交渉して手数料を減額されているのかもしれない。大規模中核病院は例えばタクシー乗り場につけられるタクシー会社と交渉し、年間数百万円などで契約しているようである。(実際にタクシーの運転手さんに聴いた)。

タクシー会社からすると、その規模の病院は結構遠方から来る人も多いので、その費用を支払ってもメリットが大きいのであろう。病院も、そのような雑収入からカード手数料を埋め合わせできる。

一方、カードで支払えると病院に行く際に大きな額を持っていかなくてよいので、盗難とか紛失の事故にも遭いにくくなるし、マイルもたまるし良いことだらけである。もちろん、そのことのみで病院は決められないが。

僕は財布を持ち歩くのが嫌いなので、たまに出かけて財布を忘れていることに気付き、大変なことになる。

例えば既に目的地に着いていて、財布がないことに気付き、駐車場から出られないなどである。

その時は仕方がなく家まで歩いて帰った。一銭もないので、車も駐車場から出せないからである。当時は、車にもお金を置いていなかったので、ほんの数百円すらなかった。

もし歩くには遠すぎる距離だったとしたら、タクシーを使ったと思う。その事件以降、車には1000円くらい置いておくようにしている。

自分の友人で、フロントガラスのすぐ下にタバコのすぐ外の透明の袋の間に1万円札を入れていたところ、フロントガラスを割られて盗まれてしまった。これは1万円より、フロントガラスを割られたことの方が遥かに痛い。

しかも警察に届けたところ、不用心だと逆に叱られたそうである。その理由1つは、すぐに犯人の子供が見つかり、

あんたのしたことは、犯罪少年を1人生み出しただけだ。


という内容のことを警察署で言われたからである。これもおかしなものだが、不用心だったのは間違いない。

最近、クレジットカードでパスモやスイカを兼ねるものもあり、コンビニでチャージできるので非常に助かる。カードだけ持っていると、お金はあまり持っていなくて良いことを意味する。

実際、近年は旅行に行っても、パスモを兼ねるカードだけでほとんど支払いを済ませられるので、ほとんど現金が必要ではなくなっている。財布の中身はほとんど減らないのである。

海外だと、結構な高級ホテル(Lグレード)でもカードで支払うと3~4%くらい手数料を取られることがある。これは後で明細書を確かめて気が付いた。この額は2000ドルくらいの支払いだとバカにならない額だと思う。しかしカードで支払うと、為替手数料がないか、あっても僅かなので、現地でその通貨に両替して支払うよりマシである。またマイルが溜まるメリットもある。

こういう社会になったので、財布を忘れやすくなったのもあると思う。

病院とタクシーの契約の話を上で紹介しているが、大規模ホテルもタクシー会社と契約しており、契約していないタクシーは乗り入れられない。この乗り入れ料がバカにならない額で、これもホテルの収益の1つになっている。

この乗り入れ料を取らない大規模ホテルもあったらしい。それは破綻前の日航ホテルチェーンで、そのような放漫経営も破綻の原因だったのかもしれない。もちろん、それだけではないであろうが。

京セラ、KDDIを創業した稲盛さんが破綻後の日航を再建したが、稲盛さん以降、マイルの使い勝手がかなり悪くなった。

つまり、経営を立て直すということは、そういうことなんだと思う。