ウオシュレットが壊れた話 | kyupinの日記 気が向けば更新

ウオシュレットが壊れた話

ウオシュレットはいったん使い始めると、あの便利から逃れられなくなる。ウオシュレットは、海外ではあまり見ることがない話を過去ログにアップしている。日本人観光客が稀な国はなおさら見ないであろう。

国内でも、スーパーやレストランでトイレがウオシュレットではなかった場合、「次はここには来ないことにしよう」くらいに思ってしまう。それほどまでに病み付きになる文明の利器である。

今の分譲マンションは新築の場合、最初からウオシュレットが備え付けられているが、かなり以前はそうではなかった。1988年頃の新築マンションでは、デフォルトではなかったのである。

ウオシュレットは使い方や家族の人数にもよるが、10年くらいが寿命らしい。うちのマンションはちょうど10年で稼動しなくなった。新しいものに替える際に、便器まで替えるかどうかで費用は異なる。最初の交換では、ウオシュレットの部分だけ交換した。

ところが、交換したウオシュレットは安物ではなかったのに、7年で故障した。故障直前、水の止まりが悪いなど漏水気味だったので、一度、点検してもらおうかと思っていたら、本当に洗浄できなくなった。

突然、ウオシュレットが壊れると、「これはやはりなくてはならないものだ」と痛感する。また、一刻も早く修理するか交換してほしいと思う。

ウオシュレットの良い点。
①トイレットペーパーの節約になる。
②肛門が不潔にならず、痔にもなりにくい。悪化しにくい。
③トイレが苦にならない。冬は便座が暖かいし。


ウオシュレットの悪い点。
①水の浪費。
②便座を温かくしておくと電気代がバカにならない。
③海外に行った時のギャップが苦痛。


実際、このブログの記事で、ウオシュレットに座ったまま書き上げたものがかなりある。たぶん数10記事はあると思う。

この度、壊れた際、漏水の原因である劣化した黒い玉の形状の部品交換など、出張費を含め16000円ほどかかった。これでも新品交換よりは安い。洗浄できないのは、コンピュータのフリーズの一種?で再起動の方法で寛解した。

ところが、まもなく再び壊れたのである。やはり洗浄ができない。

嫁さんは便器まで総交換を主張。自分も、やむを得ない場合はそれで良いと思っていた。

ここでワンポイントアドバイス。

便座とか、フタなどにはよくタオル地のカバーを付けている人も多いと思うが、それは誤作動の原因になり良くない使い方らしい。これは説明書にも記載がある。トイレが終わったら、フタを閉めておくと電気代の節約になる。

メーカーの人に自宅まで来てもらい相談したところ、少し前に部分的に交換しているので、ここで全部を交換するのはもったいないと言われる。コンピュータ部分がおかしいのでそこをブロックごと替えると、ほぼ治癒するとのこと。

更に17000円前後の費用がかかったが、これでとりあえず使えるようになった。この部品には1年保証が付いており、また壊れた場合、無償で修理になるという。便器ごと総交換すると20万は軽く超えるというので、これで済めばその方が安い。

やっと本題に入るが、今回の一連のトラブルで、ウオシュレットなるものを考えてみた。ひょっとしたら、現代の子供たちがウオシュレットを使い始めるようになったことと、現代社会の広汎性発達障害とは、いくらか関係があるのではないかと。

ウオシュレットは、世界では日本で最も使われていると思うが、洋式トイレで使われるのが普通だ。和式でウオシュレットが使えるものは見たことがない。昔は洋式トイレがなかったので、もっぱら、子供たちは和式トイレに座り込んで用を足していた。つまり子供たちにとって、和式トイレを使いこなす下半身の最低限の筋力や股関節の柔らかさは必須だったのである。

広汎性発達障害では、「発達性協調運動障害」なる運動面の障害がしばしば合併する。これは、不器用さや運動神経の悪さと深く関係している。この発達性協調運動障害は、出生当初から診られる「身体の機能不全」に由来する。

おそらく和式トイレであれば、人生早期に他の子供に比べ上手く用を足せないことで、家族は発達性協調運動障害の存在を気付きやすくなる。

というのは、発達性協調運動障害は、これがあったとしても、日常生活に非常に支障があるほどではないからである。それだけ日本が文明社会になり、洋風化したことも無関係ではない。

体のバランスが悪いため、転んだ際にうまく受身が取れず、顔を怪我したり前歯を折ったりする。そのような際に、単にアンラッキーだったではなく、発達性協調運動障害の存在を疑ってほしいものだ。

今回の記事はウオシュレットを否定するものではない。ウオシュレットに象徴される文明の利器や社会の洋風化さにより、一見、わかりにくくなっている身体所見の注意喚起的なものである。

いつだったか、宝塚音楽学校の生徒が、学校の雑巾がけが大変だったことや、その長い歴史のため、ピカピカに艶が出ている床がテレビで紹介されていた。

子供の頃の体育館や廊下の雑巾がけは、脊柱の柔軟性を高め、大腰筋・腸骨筋などの筋力強化に働いていたと思われる。

今の子供は、発達性協調運動障害があったとしても、それでひどく不便を感じないような生活環境になった上に、日常の平凡な生活の中で、それらを改善に向かわせる運動・動作もかなり減っているのであろう。

参考
ウォシュレットのトイレには落書きがない
統合失調症は減少しているのか?
精神症状身体化の謎