ジェイゾロフトを毎週、1錠だけ貰う人 | kyupinの日記 気が向けば更新

ジェイゾロフトを毎週、1錠だけ貰う人

稀に、1週間あたりジェイゾロフトの25mgを1錠だけ貰う人がいる。

あっ!
それは自分のことだ!


と思う人がいるかもしれない。

そうです。貴方のことです。(笑)

つまり、1週間に25mgしか服用しない。離脱は全然ないらしい。この人は、少なくとも西洋薬はジェイゾロフトしか服用していない。

いったい、どのように服薬しているかと言うと、例えば、月曜日と木曜日に半錠だけ服用する。何も飲まない日は、調子が少し悪いと思ったら、バッチフラワーレメディーだけ使う。それで十分らしい。

彼女は既に治療終了直前に来ている。

SSRIではパキシルの離脱が最も知られているが、インターネット上の情報を見る限り、一般の人に誤解があると思う。カプランの精神科薬物ハンドブックによると、SSRI離脱について以下のように記載されている。

SSRIを突然中止すると、特に半減期の短いパキシルやデプロメール(ルボックス)では離脱が引き起こされる。それは、眩暈感、虚弱、悪心、頭痛、反跳性うつ状態、不安、不眠、集中力低下、上気道症状、知覚異常、片頭痛様症状などからなる。通常、6週間以上の治療後でなければ出現せず、たいてい出現後3週間で自然に消失する。SSRI服用の最初の1週間に一時的な有害作用のあった患者は中止後症候群が出現しやすい。プロザックはこの症候群の最も少ないSSRIである。なぜなら、代謝産物の半減期は1週間以上であり、それ自体が効果的に徐々に減少していくからである。それゆえ、プロザックは他のSSRIの終了に伴う、中止後症候群を治療するのに用いられることがある。しかしプロザックでも同様に、遅延性の弱い離脱症候群が起こることもある。

また、他の精神科の書籍では、パキシルの離脱症状はほとんどが良性であると記載されている。

これらの指摘は、実際の臨床経験に一致している。つまり、インターネットで宣伝されているSSRIの離脱症状は誇張されすぎていると言える。

言い換えると、インターネットをするような人だからこそ、向精神薬に脆弱でSSRIの離脱が酷い特異体質の確率が高いのである。

参考
パキシルとアンプリット
パキシル15㎎
デパス、ソラナックス、ワイパックス