精神科の怪しい伝説① | kyupinの日記 気が向けば更新

精神科の怪しい伝説①

精神科の怪しい伝説は色々あるが、その1つに、

ECTをすると薬が効かなくなる。

と言うものがある。これは結論からいうと明らかに逆である。ECTの手順的には、ECTの直前に薬を減量するか中止する。病状が悪く、減らすに減らせない統合失調症の人などは、以前はあまり減量せずに実施していた。

これはECTの目的や服薬している量にもよるので、一概に言えない。

ECTを数回実施し奏功した場合、しばらくは薬はなしでも良いほど。しかし、ECTは永遠には効かないので、普通は何らかの薬が必要になる。

僕はジプレキサ20mg他多くを服用していた非定型の色彩のある統合失調症の人にECTを実施した後、半年間はルーラン4mgだけで良かったこともある。

実施前は保護室に収容しなくてはならないほどの病状だったのである。(>この人