疑惑が疑惑でなくなる。水疱瘡(’82,5⑤) | 昭和に生まれた心臓病の子の母の日記

昭和に生まれた心臓病の子の母の日記

44年前に先天性心疾患(肺動脈閉鎖を伴うファロー四徴症)を持って生まれた子(きゅう)を育てたきゅうの母が記した闘病育児日記を公開。
どこかの、誰かのためになるなれば幸いです。

※これは1980年に先天性心疾患で生まれた女の子の母親が当時付けていた日記です。
時を経て、どこかの誰かの支えになると幸いです。

 

 

 

5月14日

T先生がくる。

先生は殆ど毎日のように問診にきてくれる。

今後「S先生」と一緒にみてくれるそうだ。

もう二週間も隔離されたままでなかなか水泡がでないので、

T先生が婦長に隔離をはずせないかききに行ってくれたけど三週間はダメとの事。

 

 

 

 

5月15日

夕方になって、きゅうの右手の親指と人差し指の間に小さな水泡ができているのを発見

まさか!!と思ったが、これはN(きゅうの姉)の時の水泡のでき方によく似ている。

先生がみてくれたが、やはり水泡だろうとの事。

しかしこういうところにできるのは珍しく、たいがいは背中か腹である。

でもこうやって一つポツリとできるのは比較的に軽くてすむそうだ。

だからきゅうも多分軽いはずだといわれる。

二・三日様子を見て、もし水泡に間違いがなければ、来週早々に退院にしましょうとの事。

水泡であれば又、三週間は隔離しないといけないし、

本人の為にも家に帰って親のそばの方がいいだろうとの事。

どっちにしろ来週一週間様子を見て退院にすると思っていたそうだ。

ついに出たか!!と先生の一言。

二週間も隔離して水泡がでないので隔離をはずそうと思っていたところだと先生が言う。

 

 

 

 

 

 

あぶねー。水疱瘡院内感染が広まるところだった。