喜怒哀楽が記憶を促進させる。
「扁桃体」という神経細胞は、海馬のすぐ隣にある脳部位です。
喜怒哀楽などの様々な感情を生じさせる場所なのです。
つまり、喜怒哀楽などの感情が生まれているときには、
ものごとが覚えやすいといことです。
動物ならば、体験した恐怖をきちんと脳に記憶して、
次に同じような状況が巡ってきたときに回避しなければなりません。
危険に遭遇したときのことを記憶できるか否かは
動物の生死を分ける問題です。
生き残るための作戦が、感情による記憶の促進なのです。
進化の過程で培われたこの特殊な記憶力は、
今も人の脳の痕跡として残っています。
人間の脳は感情が絡んだ出来事を強く覚えようとするのです。
楽しいことやつらいことは、強く記憶に残ります。
恐怖体験よりも楽しく勉強したいですね。
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編集後記
近所に新しい学習塾が開校しました。
同業者としては、
あまり気持ちがいいものではないですね。
次年度からの中学校の学習指導要領改定により、
教科書が約1.5倍のページ数になるそうです。
およそ20年くらい前のボリュームに戻る感じですね。
ゆとり教育は終わっても、ゆとり世代はなくなりません。