丸暗記が通用するのは中学生まで(第95号)
子供から大人になる過程で、
もっとも早く発達するのが、方法記憶、次が知識記憶、
最後が経験記憶です。
生まれてから、3,4歳くらいまで記憶がないという現象は、
経験記憶が遅れていることが原因です。
実際に、中学生くらいまでは、知識記憶がよく発達していて、
その年を過ぎると経験記憶が優勢になってきます。
「学習する年齢に適した得意な記憶の種類があるのだ」
ということは知っておいたほうがいいでしょう。
中学生くらいまでは、
丸暗記でテストに臨むというその場しのぎのでもなんとかなります。
高校生になると、理論だった経験記憶が発達してきます。
ものごとを根本から理解して、その理屈を覚えるいう能力です。
以前のように覚えられなくなったなと思うようであれば、
中学生や高校生では、
勉強方法を「理論を根本から理解する」という方法に
切り替えていく必要があります。
そして覚える量を減らして、
根本的な理屈を応用出来る方法を勉強していくことが重要です。
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編集後記
今日知った記憶の発達の仕方を意識していれば、
以前のように覚えられなくなってきたことを悲観しなくて済みますね。
記憶の仕方が成長したんだということで、
応用力を養っていこうと意識することです。
アタマの使い方を変えていこうということです。