みたい | きゅっきゅ8のえんがわで

きゅっきゅ8のえんがわで

人生は演劇だ。社会劇場、世間の目を観客に、何者かを演じて生きる。無限大の可能性を信じて、制服に征服されぬよう、着たい服をまとい息をする。こころの店、きゅっきゅ8(きゅっきゅや)のえんがわで、うたたねしながら感じる音や光。
ゆき過ぎる日常をたねに、うたう。

湯船に浸かった気持ちの温度
伴なり下がってゆく熱は、抜け出せないぬるま湯を沸かす

静寂の中の騒音を
あがってゆく気持ちが聴く

感情の最果ては虚無
何も感じない
感じすぎて感じない

騒音の中の静寂を
さがってゆく気持ちが聴く

悲しさの極限は可笑しさ
泣きながら笑い
笑いながら泣く

集まっては白をつくる光を
かさねては見せびらかし
集まっては黒をつくる色を
まぜては隠し

うたた響く音
吹きすさぶ風
さんざめく光

目をつむっては感じ入る
もっといい音を
もっと心地よい風を
もっと柔らかな光を
わたしは、届けたい。届けてみたい。