ほんとはもう、本当に分からないって、わかってる。 | きゅっきゅ8のえんがわで

きゅっきゅ8のえんがわで

人生は演劇だ。社会劇場、世間の目を観客に、何者かを演じて生きる。無限大の可能性を信じて、制服に征服されぬよう、着たい服をまとい息をする。こころの店、きゅっきゅ8(きゅっきゅや)のえんがわで、うたたねしながら感じる音や光。
ゆき過ぎる日常をたねに、うたう。


考えては悩み

出しゃばっては、引きこもり

窺っては、我が道を譲らず

規定の意味を問い、常識の非常識を知り

吹っ切ることで失った想いと、割り切ることでなくした味覚を、後足で引きずり

はす向かいから見る日常

全力って、どんなだっけか

善悪って、誰が決めるんだっけか

旋律が崩れる様を、ただ、ただ眺めている

聴くこともできずに


ほんとはもう

本当に分からないって

わかってる


自分のことも

他人のことも

過去のことも

未来のことも

そして、いちばん接していたい、現在のことも


「さようなら」を繰り返しては

「はじめまして」を待ち焦がれ

けれど ほんとは「また逢えたね」を言いたくて

行ったり来たり

波のしぶきが涙に見えた

しばらく海にも行ってない


頭を冷やせど、気持ちは冷えず

足の温さに、心は冷えて

言えず癒えずで家路は遠のく

だから旅に出るの

本当に分からないって、わかってることを解るために