あまた | きゅっきゅ8のえんがわで

きゅっきゅ8のえんがわで

人生は演劇だ。社会劇場、世間の目を観客に、何者かを演じて生きる。無限大の可能性を信じて、制服に征服されぬよう、着たい服をまとい息をする。こころの店、きゅっきゅ8(きゅっきゅや)のえんがわで、うたたねしながら感じる音や光。
ゆき過ぎる日常をたねに、うたう。


駅の人混みを歩きながら、少し長めの瞬きをする

目をつむる前、目の前にいた人は、もう居ない

右へ、左へ、絶え間なく動く人たち

変わり続ける景色の中、自身も その一部となり

代わりのない時間の中、自信もまた位置を替え

隣にいた人も、もういない

押し寄せる波

寄せる涙

また目をつむる


射し込む光は

景色となった人びとを、一人ひとり包んでいく

まるで壊れ物のように、そっと

それは、宝石のごとく眩く

あまた煌めく星のように