怯え何に怯えているんだろう去っていく人を追いかけて転んで怪我をしたあの日から治ったはずの傷がぽっかりと口を開けそうでそっと、そっと歩いてる走れるのに歩いてる歩いていたって転ぶのにやっぱり走り出せなくて横を吹き抜けていく風は心地よさと悔しさを同時にもたらし治った傷の上を撫でる目を閉じても聞こえてこない耳を澄ましても見えてこない差ってゆうものに怯えてる去っていく人の風に撫でられた傷が痛んでいる錯覚