寂しさは、資源ごみと共に | きゅっきゅ8のえんがわで

きゅっきゅ8のえんがわで

人生は演劇だ。社会劇場、世間の目を観客に、何者かを演じて生きる。無限大の可能性を信じて、制服に征服されぬよう、着たい服をまとい息をする。こころの店、きゅっきゅ8(きゅっきゅや)のえんがわで、うたたねしながら感じる音や光。
ゆき過ぎる日常をたねに、うたう。


寂しさは、突然にやってくる。


人の声を聴きたくて、街へ出かけてみては、

一人ぼっちを感じて、余計に寂しくなる。


公園のベンチも、飛行機雲も、夕焼けも、

みんなに夢を与えているのに、自身は儚げなものたち。


心臓が、おむすびのように握られている。


今までばらばらだった気持ちが、ぎゅっと集まって


寂しさや悲しさが集まっていく。


たくさんあると思っていた嬉しさら楽しさは、集まってみれば、ほんの少し。


海苔で包んで、気づかないふりをする。



明日の準備をするのは、朝が来ることを願うのは、


時に楽しく、時に悲しい。

そして、そう思ってしまう寂しさを、資源ごみと一緒に出したい。