すなお奪われていくものは足元の砂与えられていくものは降りかかる波が残す塩砂浜に行ったのは自分波打ち際まで近づいたのも自分水平線を眺めたくて海の一部になりたくてでも、飛び込む勇気がなかったから奪われていった海の一部になったなら、水平線は眺められないことも海があるから、水平線を眺められることもどちらも知っていたから奪われていく砂と、与えられていく塩をひたすらに見つめて立ちすくんでいた砂と塩の素直さが目にしみた流れた涙は砂を固め、塩を溶かしそして見えなくなって