今日は前から誰かに話したいなと思っていた話題につながる会話が出たので、夫に話してみました。
アナスタシアの一族の土地の事で思った事です。
1ヘクタールの土地の中で自分で家を建てているところを想像していました。
イメージの中では、不格好な家が出来て。
家というより型崩れした小屋の様な出来で。
隙間風だらけで。ちょっと暮らすとすぐガタガタする家。
でも、家を修理するたびにだんだん建築スキルが上がっていくようで、うまく造れるようになっていく。
スキルが上がるのは家造りだけじゃないです。
作物を育てるスキルも上がるし、
庭を造るスキルも上がるし、
木を育てるスキルも上がるし、
裁縫とか服作りのスキルも上がる。
やったらやっただけ、上達していく。
そして、それを子供たちにも教えていく。
自分が経験して気づいたコツ。
失敗したこと。
そんなことを、伝えていく。
すると、いつかはその子の好きな分野から親を超える技術が身につくようになっていく。
そうして、その子は親の知識と自分の経験が合わさり、さらにいろいろと学んでいく。
進化していく。
そしてそれを自分の子にまた伝えていく。
世代を追うごとに、豊かになっていく一族の姿がイメージできました。
生活水準は、自分たちの好奇心と努力次第で上がっていくし、
自分の代よりも子供の代、子供の代よりも孫の代と、より豊かになっていく。
継承の楽しさ、喜び。
それを感じられるって、生きていて幸せだなって思いました。
でも、現代はその継承の悦びはごく一部のみのものか、もしくは無い社会だねって話していました。
例えば一軒家を建てたとしても。
家はだんだん朽ちていくけど、建築は人任せなので子供や孫の代とかになったらリフォームが必要になります。
リフォーム代が高くついたら、もしかしたらその土地を売って、違うところに住むかもしれない。
どんなに家を大切にして過ごしていても、亡くなったら家から出るわけです。
家だけじゃないです。
仕事もそう。
会社員とかだったら、自分の仕事のスキルを子供に伝承できるわけではないです。
たとえ親と同じ仕事を選んだとしても、それでは稼ぎにならない場合もある。
定年と呼ばれる後の生き方を考えます。
自分には何が残るんだろうって思います。
自分は何を残したんだろうって。
ただ、忙しく社会の歯車を回していただけで、何も成していないんじゃないかなって。
もし自分のいた会社が倒産したら、自分が生きてしてきたことの証みたいなものが社会に何も残らないこともある。
私って、なんなんだろう、何で生きているんだろうって、おもっちゃいます。
何も成せなかった。
何も残らなかった。
ただ、生きていた記憶が自分の中にある。
そんな虚しさみたいなものが、私の中にあったんです。
でも、アナスタシアの創造した一族の土地のことを知って。
自分が生きるためにすること全てが後につながる。
経験が継承できる。
好きなだけ好きなことを実験、トライ&エラーしながらも進んでいける。
その経験が後世の知識になる。
そして、死んだら肉体は一族の土地に埋葬される。
墓標は新しく植えた木とかステキですね。
身体が朽ちた後も、自然のサイクルの一部になって、違う命を育める。
私の肉体を栄養として育った木が、遠い世代に建築材料や暖をとるための道具として使われる。
そんなことをイメージしていたら、
「そんな世界に住んでいる私って、幸せだな」
って、そう思います。
私の生き方は無駄にならないし、
私の身体も自然の一部になれる。
それは、私の中に何か”希望”のような光を灯します。
さらに、アナスタシアの本の中に書いてあった結婚式の記述。
新しく世帯を作る新郎新婦が、自分たちの一族の土地の場所を決めます。
そして、その近くに住む人たちは、
例えばその土地で一番おいしいリンゴが生る木を育てている人は、そのリンゴの木の苗を贈り、
一番立派に道具を作れる人は、道具を贈り、
一番おいしくジャムを作れる人はジャムを贈る、など。
自分達がそれぞれ誇れるものを新郎新婦に贈ります。
(新郎新婦が、あなたの家のこれがほしいって指定するって書いてありました。)
そうして、何か贈るものを選ばれたらそれはとても名誉なことで、贈る側にとっても喜ばしいことになります。
そして、皆がそれぞれ一族の土地で育んできた最高のもので、新しい一族の土地はスタートします。
個人や世帯の土地だけじゃなく、その地域も世代を追うごとに豊かになっていくその仕組みに触れた時、なんてステキなんだろうって感動しました。
それが実現する社会は、きっと美しくなるって思います。
そんな社会に憧れるし、住みたいし、そんな社会を創っていく一員でありたいです。
と、前から思っていたことを会話にできたし、こうしてブログにもかけたのでなんだか幸せで満足です。
アナスタシアの創造した祖国創りが、もっともっと広まっていきますように。