新聞の小さなスペースですが、大きな記録達成を伝える話題が目に
入りました。
フリージャーナリスト池上彰さんの著書「伝える力」の発行部数が
100万部を突破したという記事でした。
2007年4月発行から3年余りで100万部というヒット作品です。
私は、NHKで「週刊子どもニュース」のお父さん役で出演されて
いるころからの大ファンです。この本が発売になって直ぐに購入し
今も私の本棚で、いつでも取り出しやすい場所に置いています。
池上さんの話しぶりは、簡潔な上にポイントが明確で分かりやすい。
穏やかな口ぶりながら、「この様に伝えたいと」という思いが
伝わってくるのです。話し方が上手というのではなく、伝え方が
上手、内容をしっかり理解しているから言い方の迷いがないと
私は感じています。
私にとっても学ぶことがたくさんあって、私がアナウンサーとして
大事だと思ってきたこと、どう伝えたらいいかと自分なりに意識し
実践してきたことと同じことが書かれていて、共感できることが
たくさんあるのです。
詳細は本を読んでいただくとして、目次だけでも何を言いたいか、
伝わってきます。
その項目の中で、私も学生や若手のビジネスパーソンに
アドバイスしていることを、いくつかあげて置きます。
1 自分が感じたことを、言葉で表現する。五感を大切に!
―肌で感じる、耳から聞こえる音は?目からどう見える?
2 いつも同じ言葉を使わないで、他の表現で置き換えてみる。
3 原稿を書いたら(メールも) 声に出して読んでみる。
特にプレゼンや、人前で声で伝える内容は、必ず声に出して
みること。
どのような声で、テンポで、聞いていて分かりやすいか?
声に出さないと、イメージと違って本番で思うように進められず
慌てることになりますよ。
4 人に聞いてもらって、感想や意見を聞く
自分では分かっているつもりでも、人には理解できない
分からないことがある。
5 新聞のコラムを読んで、何を書いてあるのか簡潔にまとめる。
他の人に内容の要約を分かりやすく説明する
池上さんも、少しのことでも毎日のように実践を積み重ね、それが
伝える力の基礎になっていると書かれています。
誰でも出来そうで特別のなことではないけれど、実践し継続する
ことが大切、基本を積み重ねることが力になると感じました。
ブログを書く時も、結構時間がかかります。ひとつの言葉で
どう表現するか悩んだり、次に日に読み返して書き直すことも
あります。
夜中に書くことが多いので、単純なミスや書き間違いもあるので、
偉そうなことは言えませんね。
人に伝えるためには、自分が理解すること。聞き手の立場で
どのように伝わるか考えること。
伝える力の基本は、伝えようとする意識と言葉の表現力だと
思っています。
私も日々伝える力のアップを心がけているんですよ。