落語が好きで、落語会にも時々足を運んでいますが、最近は

面白い企画があって、落語以外も、いろいろな芸人さんや

パフォーマンスが楽しめます。


昨日は、そんな企画のひとつ「志の輔らくご あっぷれPLUS」

第2弾 に行ってきました。

前半はドローイングシアター、コント、歌とギターとマンドリン

後半は、志の輔さんの落語という異色のラインナップでした。


志の輔さんの落語は、現在の落語家の中でも抜群の評価を

得ているのですが、落語に入る前のまくらも、毎回感心させ

られます。


その時々世の中の動きや話題をタイムリーに取り上げ

独自の切り口で、鋭く語り、笑いで包みながら時に厳しく

社会に苦言を呈するのです。


昨夜も、全国の落語会での携帯電話着信音で、落語の

世界が台無しになってしまうことが多いことを、やんわり

と注意を促されていました。


落語に限らず、お芝居やコンサートでも携帯電話が

舞台の進行や会場の雰囲気を台無しにしてしまうことが

あり、開演前には必ず携帯をOFFにするようにとお願いの

アナウンスが流れます。


そのお願いのコメントや言葉の表現には、気を使うものです。

「やめてください。」「禁止です」と強い命令口調は、お客様に

失礼で反感を持たれてしまいます。そこで、「ご協力ご理解を」

という言い方が多くなっています。


志の輔さんも、けっして迷惑とかやめてくださいとか強い表現は

口にされませんが、演者も観客も一体となって雰囲気を作り上げ

落語の演目の世界を味わおうと言う気持ちを損なわないように

言葉を選び、それでいて「やめてね、注意してね!」という気持ちが

十分伝わってきます。


私も含め、会場の皆さんは笑いながら携帯がOFFになっているか

確認したり、落語の世界に浸りたいから気をつけようと心に刻むと

思います。


言葉の表現は難しい、でも相手の気持ちも損なわず納得してもらう

言い方を心がけ、表現法を身につけなければと思います。

言葉には、その人の人間性が出るもの、気遣い思いやりとともに、

言うべきことをしっかり伝えたいと思います。


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