足の調子は回復基調ですが、前回は5万歩、歩いてしまい、反省です。

今回は、無理せず、通常1日の行程を、2日に分割して歩きました。

 

お昼前に尾道駅に到着しました。寒いです。尾道は「寺の町」でもあります

ので代表的な「千光寺」か「浄土寺」にご挨拶と思いましたが、高所にある

「千光寺」は、寒そうなので諦め、タクシーで「浄土寺」に向かいました。

山門(重文)

聖徳太子開基(616年)と伝わる古刹ですが「足利尊氏」が弟「直義」

共々戦勝祈願をした寺としても有名です。寺の紋は足利家の家紋です。

 

境内です。「本堂と多宝塔は国宝」で鎌倉末期のものです。他にも

多くの重文指定の建物や仏像があり「文化財の宝庫」とされる寺です。

時間の関係で境内のみ参拝させて頂きました。

 

歩いて駅前まで戻り「林芙美子像」から出発です。JRの踏切を渡り

昔ながらの狭い旧道を、右手に酒造会社を見ながら、進んで行きます。

 

狭い道から、広い直線道路に出て国道を横断し、坂道を登ると

「日比崎小学校」となり、小学校の正面石段を登って校庭に入ります。

小学校は、小さく校庭も狭いですので、すぐに校庭を出て

しまいますが、校庭を出た所に街道の続きの道があります。

 

その後は、坂道を右左折しながら、下って行くと「美容院」の横に出ます。

この辺は「昔は入江」で、一山超える道筋(七曲り)になっていたようです。

右手の細い坂道が旧街道です。ここで旧道と合流し西へと進んで行きます。

 

山裾の道を進みますが、昔は、海岸線だったのかも知れません。

途中、時々地蔵堂があり、多くの石仏が集められていました。

 

旧道を進み「吉和小学校」付近から、登り坂(大人峠)が始まり、徐々に

高度を上げて行きます。やがて国道2号線(バイパス)の陸橋を渡り、左折

すると、右手に「(大人峠)一里塚跡」(三原市)の石碑が、立っていました。

小さな峠です。尾道側は「防地峠」同様に頂上付近まで人家が

続いており、峠と言うより、単なる坂道に思いました。

 

峠(三原側)をどんどん下り、やがて国道2号線に合流します。

 

国道を進むと、時々集落内を通る旧道が残されており、その道と

国道を3回程度、出入りしながら、西へと歩いて行きます。

国道は、海沿いにありますので、左手遥かに「しまなみ海道」の

橋が見えました。景色は良いのですが、今日(2/25)も寒いです。

 

「三洋写真工業」の所で国道と別れ、右へと入ると、右手線路の土手に 

(六本松)一里塚跡の石碑があり、旧道の正面に「糸崎神社」が見えました。

右手、線路脇に「(六本松)一里塚跡」の石碑があります。

実際の一里塚は、線路の中に消滅しているとの事でした。

 

すぐ先の「糸崎神社」に参拝しました。神功皇后に絡む古社で、奈良期の創建

とされます。神門として三原城内にあった侍屋敷門の一つが移設されています。 

神門(元侍屋敷門)です。境内には、楠の巨木もありました。

 

神社を出て、国道の左手にある側道を歩き、跨線橋でJR線を越えて

国道185号線に合流後、左手にある、旧道へと入って行きます。

糸崎駅付近の旧道です。
 

旧道を更に進み、JR線を渡って反対側の道に出て、バイパス道路

の高架下を潜ると「三原城」の「東惣門跡」の石碑があります。

この辺が、三原城下の入口(惣門)でした。惣門跡の石碑は右側に

見える生垣(木の所)にあります。左が歩いて行く、旧道です。

 

旧道には、昔ながらの古い町並が続いています。JR、新幹線を潜ると

右手に「熊野神社」や三原城の移築門のある「極楽寺」が、見えます。

寒いと思ったら寒風が吹き、霰が降ってきました。

堪らず軒下に逃げ込み、高台にある「極楽寺」は諦めました。

 

熊野神社の所を左折して、大通りへと入ると、左手に有名な酒「酔心」

本店があり、心が動きますが、とても寒いので、先へとを急ぎました。


 

少し先「和久原川」手前右手に「伊能忠敬の観測地点」という

石碑があり、その先の酒屋さん付近が、本陣跡との説もあります。

 

本陣を思わせる大きな建物ですが、三原宿は、三原城があり

大名行列や旅人は遠慮して、その多くが「素通り」したようです。

 

「和久原川」です。この川を境に「左が町人町」「右が武家屋敷」でした。

洪水に備え、町人側の堤防が低くしてあったと、伝わります・・。

この川を渡ると「東大手門」があり、城内へと入りました。

右手にある中学校の敷地角に、跡地を示す石碑が立っています。

 

三原城跡に来ました。「小早川隆景」が海に向って築いた城で満潮時

は海に浮かんでいるようで「浮城」と呼ばれた名城でした。今は

跡地に三原駅と線路が貫通し、僅かに「天守台部分」を残すのみです。

天守台と新幹線のホームです。哀愁を感じます。

 

この後、天守台に行ってみましたが、何もありませんでした。

本日は、ここ「天守台」前で終了して、駅前のホテルへと向かい

ました。4時間弱の短い行程でしたが、寒い寒い1日でした。