昨夜のホテルの大浴場で、オーストラリア人の方とご一緒でした。

私は、英語はダメですが、それでもお互いが「単語の連発」と

「身振り」で、通じてました。湯上りに自販機でビールを買って

渡し「ファイト!!」と言うと、大笑いしてくれました。

 

昨日の終了地点に戻り、出発です。旧市街地を歩いて行きますが人に

会いません。以前安芸市は「阪神球団」が、キャンプを張る事で有名

でしたが撤退してしまい、それが堪えているのかも、知れません。

 

遍路道は、安芸漁港の横をとおり、岸壁に設けられた「自転車用道路」を

進んで行きます。断崖の多い、室戸海岸と違い、穏やかな海岸線です。

 

2時間近く、海岸道路を歩くと「琴が浜」の景勝地があり、小休止しました。

琴ケ浜と言う位ですから、昔は「鳴き砂」だったかも知れません。

松林があり、海辺には、野外劇場や「お龍・君枝姉妹像」がありました。

妹と二人で「桂浜の坂本龍馬像」に向かい、お龍さんが、龍馬に手を

振っている像なのですが「一寸やり過ぎでは??」とも思いました。

 

琴が浜を過ぎると、有名な善根宿「萩森」が右にありました。一旦国道

に合流後、再度自転車道路に入り、数本の「トンネル」を抜けて行きます。

童心に還り、声を出したり、手を叩いて反響音を、楽しみたくなり

ましたが、前方から自転車が見えたので、止めときました。

 

「手結漁港」を経て「香我美地区」へと入って行きます。時々「水切瓦」

のある、古い家がありますが、全体としては、数が減りつつあるようです。

 

暫く町を歩いて「国道55号線」に合流でます。流石交通量は多く、道も

広いです。前方に大きな「高知黒潮ホテル」が見えています。

 

国道を離れ、県道をひたすら歩いて行くと古い遍路道に入ります。

ここから大日寺へと続く遍路道ですが、少し荒れてました。今日は、

国道・県道ばかりを歩いて来ましたから、私には、心が和む道でした。

 

28番札所「大日寺」に到着しました。37.5㎞は長かったです。この寺も

明治の「神仏分離」で「廃寺」となり消滅しましたが、明治17年に再興

された寺です。従って、平成期の本堂を始め、建物類は、新しいです。

この寺も、奈良期に「行基」が本尊「大日如来」(重文 学術的には平安末期)を

刻んで、堂宇を建立し、後に「弘法大師」が、爪で楠の木に「薬師如来」を彫って、

復興したと伝わります。「弘法さんって、どんな爪やん」とは思いますが・・・

 

「奥の院」がすぐ近くにあるので参拝しました。弘法大師が爪で、彫った

とされる「爪彫薬師」を祀り「首から上の病に霊験ある」ようです。


お堂脇の、岩から弘法大師に謂れがある「御加持水」が、

しみ出ていました。お堂は、2014年に新築され新しいです。

 

13時過ぎに大日寺を出発し、次の9.3㎞先の「㉙土佐国分寺」

へと向かいました。住宅地を抜け「物部川」を渡って進みます。

 

物部川を渡ると農村が広がりますが「ビニールハウス」が

多いです。学校で「高知の二期作」(米を年2回作る)って

習いましが、もう昔話になっているのかも、知れません。

この先の「土佐国分寺」近辺や、先に宿泊施設がありません。今15時前で、

7時間程度の歩行ですが「土佐長岡駅」付近で、本日終了としました。

この後高知市内に出て、下着類を買い揃えた後、ホテルへと向かいました。