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聞きなれない単語や言葉


「え、知らなかったけど、そんなことになってたんだ。」って感じの情報


「こんな状況の上に、さらにそれかよ。」というような話。


いつもは自分のアンテナに引っかからないような事柄までが


「不安」という意識していないうちに張り巡らされれている網、いや、べたべたした蜘蛛の巣に


否が応でも取りついて(いまは、憑りついてという感じもありますが)きてしまうような


そんな毎日。


緊急地震速報のあの独特な音も


もう聞きたくないよって感覚。


人間の緊張感は2~3か月しか継続しないと言われていいますが


「早く落ち着きたい、早く落ち着かせてくれて。」


「一日も早く安心したい。」


という、何とも表現しがたい気持ちが


イライラを増幅させてしまっています。


人間には、自分が思ったことを裏づける情報に目が行く性質があります。


自分に置き換えてみればすぐにわかるでしょう。


身の回りで起こる出来事について


「だいじょうぶ。」と思った人は、「だいじょうぶだ。」という情報に敏感に反応しますし、「不安だ。」と思った人は、不安な情報に反応しています。


そして、周りから「大丈夫」と言われれば言われるほど、「本当に大丈夫なのか」と、大丈夫なことを証明できる情報をとことん集めようとします。


そして


やっかいなことに


不安な気持ちは、情報が増えれば増えるほど、余計に強まる感情なのです。


現状では、このジャッジすら、自分の中でできる状況ではありませんから


ひとり一人の混乱が、混とんを生むワケです。


何を信じればイイのかわからない。


何かを隠しているんじゃないか。


デマだの不謹慎なチェーンメールが拡がってしまうのも


こんなベースがあるからだったりします。


そういえば、チェーンメールの発信元や連鎖のアカウントはほとんどが判明できるようですからツイッターだろうが、facebookだろうが気をつけてシェアしたほうがイイです。


いっしょうけんめいセルフブランディングをしても、カッコウいいことを言っていても


お祭り騒ぎに便乗してしまうと元も子も無いですから。


そして


それぞれの立ち位置や状況を思いやることをお互いが、やり続けていかなければなりません。


たとえば


子どもを持つお母さんたちの気持ち、特に乳幼児などの小さな子どもを持つ親の気持ちは


その人たちでないとわかりません。


過去に経験をしてきた人でも


ましてや


自分たちも乳幼児だった過去があったとしてもです。


放射性物質の影響に対する恐怖心の度合いは、自分に対するものというよりも、子どもに対する係数でも大きく変わってくるでしょう。


「この子を守れるのは自分しかいない。誰が何と言おうと、関係ない」


子どもを思う気持ち、子どもを守りたいと思う感情は、その子の親、当人にしか分からないのです。


たとえ同じように子どもがいる人であっても、子どもの状況、健康状態によっても変わってきます。


なおかつ、その子どもの父親である夫とも考えや感覚に差異や隔たりがあったすることもあります。


そうなると、いよいよ孤立感が高まって、ストレスがたまっていくというスパイラルに陥るのです。


「だいじょうぶだよ。」と言われれば、「そんな無責任なこと言うな」と感じ


「気にしすぎだよ。」と言われれば、「気にしすぎて何が悪い。」と余計に思ってしまう。


 「水を買い占める人の気が知れない。」と非難されれば、「何を言われたって構わない。子供を守れるのは親しかいない」と反発し、「2時間しか外で遊ばせないなんて子供がかわいそうよ。」とたしなめられれば、「後から影響が出る方が、かわいそうでしょ。」と逆切れするという図式です。

何気ない一言が、脅威を感じている人をますます孤立させてしまうことなるわけです。


こんな状況の中で


もっとも品位に欠けるというか


下衆の極みは


便乗商法みたいなやりかたです。


「万が一、放射性物質の影響が体内に及んだ場合は、この・・・。」とかってヤツです。

健康食品、サプリメント系の販促に


いま、この「放射性物質」うんぬんというセンテンスが出てくる商品は


買わないことをお勧めします。


万が一、何がしかの効能、効果があるとしても


「放射性物質」をトリガー・キーワードとして、こんなときに使っている輩は信用しないほうがイイです。


特にインターネットでの販売は、「消費者の不安につけこむ、煽る」が王道だったりします。


不安系の商品と言えば


ハゲ、ダイエット、精力増強が黄金トリオというのは、ネット業界では常識で、売り上げもトップ3です。


現在のような市場環境でなければ、ウソ、偽り以外であれば、お客様の不安を取り除く(効果、効能だけではなく精神的な部分も含めて)ことになるのであればそれはそれでアリでしょう。


実際「ヨウ素」「放射能予防」で検索すれば、コンブ、ワカメをはじめとして当初ダイエット食品だったワカメ麺、免疫力強化に効果のある高麗人参、チェルノブイリの原発事故当時に売れたというワインまでが、「放射能予防品」に化けています。


これらの商品に正確な科学的根拠がなく、「放射能予防」「放射能防止効果」だけをうたい、不安をあおっているだけです。


このいわゆる便乗商法は、食品だけではありません。


マスク、傘、レインコート、空気清浄機、マイナスイオンのブレスレットなどまで、被ばく対策に効果があるとうたい、販売に熱を入れています。


一般的なゴム長靴でさえ、放射能予防に効果があるとのキャッチフレーズとともに売られているありさまです。


「放射性物質」という極めてナーバスで、慎重に扱うべきキーワードをたくみにキャッチコピー取り入れるなど


不安感を


人の心を食い物にしています。


何度も言います。


本当に価値が高いもの、効果・効能があるものが含まれている可能性はゼロとは言いません。


まぁ、「本物」である可能性は、不老不死の薬を探す程度であることは言うまでもありませんが。


同様の内容で、気になっているのは


「当店では、売り上げの〇〇%を義援金として・・・。」


これは、すばらしい行いであるのですが、これが宣伝文句のように使われている感じです。


企業の方針や姿勢を宣言していることは、悪いことではありません。


情報の出し方に工夫が必要だということです。


偽善かどうかなんていう外野の声に負けない強くて尊い信念をもっているのかということでしょう。




便乗商売に便乗して


品位を落としていませんか。


不安を煽る


片棒をかついでいませんか。


もしかして


煽られて


お客様になってしまっていませんか。


自分だけはパニック・バイイングしないと思っている人に限って


騙されやすいという話も聞きます。



とにかく


どんな商品が


誰の手によって


「放射性物質」「放射能」という言葉で飾られているのか


ジロジロ見てください。


ジロジロです。


そこに


ひととなりとか


思惑が見えてきますから。





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