不安の種が、次から次へとものすごいスピードで発芽しているような、なんとも逃げ場のないような感覚の中にいるのだなと
冷静に考えられるようになってきた人がたくさんいます。
この冷静は
「混乱の中の冷静」であって
この状態において情報を発信しようとすると
自ら抱えている不安が知らず知らずのうちに入り込んでしまって
その結果、自分の不安を誰かに押し付けてしまっているという
思いやりのない文面になっていることに気がつけないのです。
良かれと思って書いていることが
ポジティブなメッセージにならないばかりではなく
ここぞとばかりに
「大きいもの、強いもの(この強いという定義があいまいなのですが)に立ち向かうこと、叫ぶことがロックだぜ。」とばかりに評論家になってしまったり、革命家みたいな立ち位置で発言している人が
ことのほか増殖しています。
仕方ないかもしれません。
これがガス抜きの役割をしていることもあるのですが、さらに不安を煽ることになってしまっているネガティブなスパイラルとなっているともいえます。
結局、自分自身をコントロールできているわけではないのです。
中には、正論もあったりしますが、ヒートアップしすぎて、途中から自己陶酔に陥ってしまっていて、残念なものもたくさんあったりします。
残念なと言えば
ぼくも含まれているコンサルタントというフィールでにいる人たちが
思いやりのない、自己本位な、ミスリードに近い情報を垂れ流してしまっているというリアルです。
逆にいうと、いまこそ「なんちゃってさん」を選別するイイ機会とも言えます。
例えば、こんなパターンです。
「遠慮しないで(委縮という言葉をチョイスしている人が多い)お金を使いましょう。」というもの。
もっと悲惨なのは
「無駄遣いでもいいからお金を使いましょう。」という類のものです。
この発言のルーツは、今回の災害が発生した直後に「六本木で働いていた元社長」さんが発信したもので、その内容は、タイミングどうこうは別にして共感できるものだったと思っています。
これに激しく反応して、それを自分の言葉のように加工して、ただただなぞっているだけの人が、自らの不安を変換する作業を繰り返しています。
表現を変えてたとしても言っていることは、何も変わらないというか、中身が無いばかりか
肉づけをしようとして、突然、経済評論家に豹変して(実際変われるわけもないですが)首都圏の経済を金額であらわしてみたり、とどまることを知らない暴走は、日本の財政事情(特に借金的な切り口)まで持ち出して
挙句に
「こんな危機だからこそお金を使いましょう。」とやってしまっている。
このような羊の皮をかぶった偽物さんを心理学的に一刀両断してしまえば
上記の情報は
「わたしのためにお金を使ってください。自らの借金が不安なんです。」という本性が、不安が変換されて、良い子ちゃんぶった文章に姿を変えているだけなのです。
それこそ冷静に考えればわかるでしょう。
本当にというか、意識しなくても思いやりのある行動ができる人は、気がつくはずです。
これだけの不安の中にある人たちに「経済も危ない。」のだと更に危機感や恐怖感を上乗せして背負わせているのだということに。
例えば
集客のプロと名乗っている人たちは
こんなときこそ実力を発揮するときでしょう。実力をです。
例えば、飲食関係のお店が苦戦を強いられているとします。実際首都圏の夜はそのような状況とも言えます。
宣伝や広告を増やす?そんな状況にありません。
値引きセールをする?消費者のマインドが冷えてしまっているのだから、ただただ自らの商品やブランドの陳腐化が進むだけでしょう。
本物の集客のプロがいまやっていることは・・・
続きは次回のアメンバー限定記事で。
こういうわずらわしいことをやってる人も多いですね。
本物が優先してやっていることは
自分の友人を連れて、いつもはお客様という関係性にあるお店に行って食べたり飲んだりすることなのです。
いまは、理屈や理論じゃないのです。
そして
節電に協力している夜の繁華街を「薄暗い」とか「ゴーストタウン」などと表現するのではなく
「風情がある」とか
「ゆっくり時間を過ごせたので、いつもより少しだけ多く食べたり飲んだりしちゃいました。」みたいにお店をレポートしています。
これをセンスの有り無しという言葉でまとめてしまうと厳しくなりすぎるかもしれませんが
これがリアルなのです。
まず、それぞれがいま立っている
自分の立ち位置を
それこそ冷静になって把握をして
いまの自分と向き合って
いままでの自分を省みること
アツくなって焦って情報発信をしていないか
一晩くらいアップをしないでおいて、翌朝もう一度読み返してみるとか
そういう落ち着きが必要な時です。
もちろん
備忘録や日記などのカテゴリーの文章は、リアルタイムに書き上げたほうが良いことは言うまでもないでしょう。
いま
本性が
ちらちらと
顔を出しています。
だから
思いやりの本質について
落ち着いて考えるときなのです。
あなたの
カッコウつけが
誰かを不安にしているかもしれません。
無理をしないで。
This is HASHIMOTO☆QUALITY