エキセントリックに監督のひとことが烙印 | エキセントリックソリューションズ(株)          代表取締役社長のブログ

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NO PASSION NO GLORY     This is HASHIMOTO☆QUALITY                                            

あるプロフェッショナルのチームを率いる監督さんが



こんなことを言った。



「[『ここ一番に弱い』という部分が払拭できなかった。」



一年を総括してのいわゆる敗戦の弁というカタチでマスメディアにのることとなった。



自ら率いるチームを再スタートに向けて奮い立たせる意味だったのか、冷静な分析と言えないことも無い。事実、誰もがそのチームについてそう感じていたから。



自らの弱さを認めるところからはじまることは多い。



反省が無ければ、成長は無いといってもいい。



もちろんそれを前向きなパワーに変換していくことは、容易ではないのだけれど。



しかし、ぼくは、今回の発言を聞いた瞬間に



「ありゃりゃ、すっごく重いものを自分だけではなくて、チーム全体に背負わせてしまったなぁ。」と思った。



ぼくも野球(硬式)を小学校の頃からやっていたので、様子はわかる。



高校生の頃は、真剣に甲子園を目指していた。



小中高ともにチームキャプテンをやらせてもらったので



その分野でのチームビルディングの難しさもわかっているつもりである。



『ここ一番に弱い』と自ら率いるチームを語った監督さんは、こうも言った。



「だから、球ぎわ(たまぎわ)に強くなっていかないと。」



ぼくらもよくよく言われたキーワード



「球ぎわに強くなれ。」



わかるようなわからないような微妙な言葉。



たぶん、あと少しで、もう半歩(にも満たない位かも知れない)先にある、届きそうで届かないというような範囲とか領域



のことを言うのだと思っている。



カラダを鍛えたり柔軟性をアップしたりして、身体の稼動域を広げて、いままで届かなかったボールを捕れたり



変化球に対応できる動体視力や瞬発力などの対応力をアップさせて、いままで打てなかったボールを打てるようになったり




これは、簡単なことではないのです。しかし、やり方によっては、可能性はあります。





とにかく指揮官が



「ここ一番に弱い」と宣言してしまうと



同じようなシチュエーションで



必ず選手たちの脳裏にこのキーワードが見え隠れしてしまうことになる。



ギリギリのところで、人間の弱さは、どこかに責任の所在を預けてしまいたくなるから。



その意識がプラスに作用するのか、マイナスに作用するのか



なんとなく答えは見えてしまっていると思う。



マスコミを上手に使って選手を奮い立たせる人とそうではない人の差。



指揮官としての資質



器(うつわ)とか戦略とか



トータルでチームに与える影響は大きいのである。



このチームが来年以降どうなっていくのかとても興味深い。