話しをしていて
どうにもこうにもかみ合わないことがある。
もちろん
親密度とか
利害関係とか
いろいろな要素が
複雑そうに入り組んでいるのだけれど
互いのものさしの尺度と目盛りと長さを合わせようとしないというか
何を言っても
言い訳にしかなっていないことがどうしても理解してもらえない。
幼稚なのか
作戦なのか
なぜ
かみ合わないのか。
納得ができないことだらけなのだが
自分の中で、どこかに着地しておかないと気持ちが悪い。
なので
一つの仮説を立てた。
「処理能力が著しく低下、欠落しているから。」
あるカテゴリーにおいて
その事象と対峙するだけの経験もスキルもないということに
気がついていない。
ないしは
いちばんタチの悪い
確信犯。
いろいろなところから
いろいろな情報が
その人に集中する。
その人は、相談する人もいなければ
助けてくれる人もいない。
そうやって生きてきたのだろうから
いたしかたない。
子供の頃だったら
猫なで声を出して
すり寄っていったら
「そうかそうか、大きくなったら恩返ししてくれればいいからな。」と許されることも
大人になれば通用しないということに気がつかない。
自分だけは許されると思っている。
そうは言っても
次から次から
問題は積み重なっていく。
一応体裁を整えるために
自分の中で
優先順位をつけて対応しようとする。
これがかみ合わない原因なのだ。
その人は、たくさんの問題を抱えていて
勝手に優先順位をつけているつもりかもしれないが
それぞれの相手は
自分のことを最優先で片づけてもらいたいと思っている。
そして
このパターンの先には
連絡が取れない。
約束を守らない。
先送り。
とりあえずの一時しのぎ。
この
典型的な転落へのスパイラル。
多重債務者が
誰にも相談できずに
銀行系のローンから
信販系のキャッシング
消費者金融(サラ金)
ヤミ金
へと転落していってしまうプロセスと
なんら変わりがない。
それに気づきなさいよと何度も言うのだけれど
プライドなのか
根拠のない絵空事(そうなったらいいと思うこと。これは事実ではなく、計画でもなく、予定とも言えないこと)
そう、ただの希望的観測ばかり言い訳をする。
二言目には
「ウソは言ってない。」
もう
どこまでズレていけば気がつくのだろう。
そういうのを
ウソの上塗りということすら
理解できないような状況なのに。
前回たばこのことを書いたが
こんなことがあった。
ある意味、これもかみ合わないということの一つだろう。
スタッフとランチをとるために
お店に入った。
ぼくは数日前から風邪なのかどうなのか
頭痛に悩まされていた。
咳やくしゃみも少しだけしていた。
彼は、朝、ぼくを気づかい
「病院に行ってください。」と言ってくれた。
商談が終わったばかりのランチタイムだ。
彼は、慣れない営業の現場に立ち会ってストレスもあったのだろう
席に着くやいなや
ぼくに、こう聞いた。
「タバコ吸ってもいいですか。」
「いいよ。」
ぼくは答えた。
続けて
「何で聞いたの?」
彼は
「いやぁ、社長風邪気味だっておっしゃってたんで、たばこの煙とかだいじょうぶなのかなと思って。」
彼なりに精一杯の気づかいをしてくれたのだろう。ありがたい。
しかし
本当の気づかいをする人は
こんな場合どうするのだろう。
目の前の相手は、たばこを吸わない。体調も悪そうなことも知っている。
そしたら
どうするのが
思いやりとかやさしさなのだろうか。
言うまでもない。
万が一これを教えてあげたときに
「いやあ、周りの人が既に吸っていたので、ぼくが吸っても大勢に影響が無いかなと思いました。」
って言ったり、思ったりしちゃうんだったら
ぼくとは
かみ合わない
ということになる。
同性異性を問わず
その人の周りに人が集まってくる人は
やっぱり
気づかいのコツというかツボを心得ている。
無骨な人とか、男らしい人(男くさい人)が好きとか
カッコウいいとか思っている人は
勘違いしてはいけない。
それは
演出するののではなくて
相手が評価することなのだと言うことを。
優先順位の
ものさし。