エキセントリックにポスター | エキセントリックソリューションズ(株)          代表取締役社長のブログ

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昨日のキョロキョロに


ほんの少しだけ


説明が足りなかった。


「キョロキョロ」するのは


目や耳や鼻や肌感覚を研ぎ澄まそうということを言っているのであって


ウチのスタッフが歩いている最中や電車に乗っているときに


全員が首を上下左右に振りながら


キョロキョロしていたら


挙動不審で職務質問されちゃうかもしれないでしょ(笑)




大きなポスターが貼ってあった。


そのポスターは、どなたが企画立案をされたのかはわからないが


目立っていた。


そのポスターは


しわくちゃに丸められた便箋か、レポート用紙を開き直した感じを出している。


丁寧に、コーヒーカップを置いた跡が茶色ににじんでいたりして。


ぼくも仕事柄


ポスターや車内広告を


それこそキョロキョロ見ているが


異彩を放っていた。


ぼくの目を惹いたのだから


ポスターの存在感という意味では、作戦通りということだろう。




しかし


しかしだ。


内容が全く読めない。


しわしわだから 読めるわけがない。


たぶん企画者は


存在感を出し、読みづらくなっているはずだから


よく見ようと近づいてきたり、足を止めるだろうくらいのことを声高に、誇らしげにプレゼンしていたことだろう。





残念ながら


ぼくは足を止めることがなかった。近づいてさえ行かなかった。




そう


もしかしたらすごくイイ内容やメッセージが素晴らしい文章で表現されていたのかもしれません。


でもそのポスターが貼り出されていた場所は


たとえば地下鉄のホームの壁だったり、交差点だったり


電車を待つとか、信号が変わるのを待つとかで


人が足を動きを止める場所ではない。


ましてや電車の中吊り広告のように、じっくり見てもらえるチャンスなど無い


地下鉄の連絡通路だった。


平均的な人間の歩く速さは 時速4kmといわれている。(ちなみに自転車は時速15km)


ということは4000m÷60分=66.66m


一分間に約67m進む計算になる。


少し強引だけれど67÷60秒=1.11m


計算上、1秒間に約1m進んでいる。


貼ってあったポスターはA1というサイズ(タテ841mmヨコ594mm)。


もちろん人間には視野の広さとか、首をひねるとか、上体をひねるとか多機能なので


ある一定の条件の数値だけでは推し量れないモノがあるのだけれど


こんな風に考えたら


あの場所に


あのテイストのポスターは


あり得ない。


依頼主さんはもったいないことをしたと思わざるを得ない。


きっといっしょうけんめい工夫をされたのだと思うが


基本というか


王道というか


それを理解した上での


逸脱とか変化球でなければ


今回のように


興味をひくけど


そこまでいったのに


書いてある内容がまったく伝わらないという


ある意味


悲劇をおこしてしまいます。




もったいないとか後から評論するのは簡単です。


後出しじゃんけんは、卑怯です。


でも


何がホンモノなのか


見極めるすべがないと


もしかしたら


騙され続けることになってしまうかもしれませんね。




いま選択しようと思っていること


もう一度見直してみてはどうでしょう。


誰かに相談してみてはどうでしょう。




ばくたちはお話しを聞きます。


真剣に聞きます。



どうしようか悩んでいる時間


それが


いちばん


もったいないのです。