価値観
物事を評価するときの判断基準。
何が大事で、何が大事ではないかの優先順位をつけること。
これが違うと
いっしょにいても
何だか苦しい
ちなみに
オペラ座
と聞いたら
何をイメージするでしょうか。
パリにある歌劇場
設計者の名前をとってガルニエ宮と呼ばれている
劇場の天井画を描いたのはマルク・シャガール
ミュージカルで有名な『オペラ座の怪人』の舞台はこの劇場
道具係が小道具として蜂を飼育するために作った蜂の巣箱を屋上に置いている
などなど
先日、気心の知れた仲間とのパーティーで
このパリ・オペラ座の女性ヴァイオリニスト
大島莉紗さんhttp://lisaoshima.exblog.jp/ とごいっしょさせていただきました。
さらっと書きましたが
2003年に80倍という難関を見事に突破した
正真正銘の
ホンモノさんです。
友人のフレンチレストランのシェフが腕をふるった料理と
シャンパン、ワインなど盛りだくさんで
とてもリラックスした空間です。
自然と話しも盛り上がります。
その大島さんからこんなことを聞きました。
今年の7月に日本の数多くのオペラファンが招聘を望みつつも実現できなかった、世界最高峰の歌劇場『パリ国立オペラ』がついに初来日公演をしたときの話しでした。
もちろん大島さんもその一員として凱旋帰国です。(本人はそんな風には言われませんでしたが)
「それでは、地図を渡します。こちらまで○○日、○○時に集合してください。」
この待遇、対応こそ
今回書きたかった
「価値観の違い」そのものなのです。
「それでは、地図を渡します。こちらまで○○日、○○時に集合してください。」
この言葉は、誰が、誰に向かって言った言葉でしょう。
もう、おわかりですよね。
今回の日本公演の招致を取り仕切っていたスタッフさんがパリ・オペラ座のオーケストラのメンバーさんに向けて発した言葉です。
この発言をした担当者の方やスタッフさんをどうのこうの言っているのではありません。(もちろん大島さんが愚痴をこぼされたのでもありませんので誤解の無いようお願いします。(笑))
当事者の方は、万全の準備をして(当然、自分が接する人たちが、どのような人たちなのかという情報も頭の中にインプットされていたことでしょう。)
なるべくわかりやすい地図を用意して
丁寧に説明したはずです。
いっしょうけんめいに誠心誠意対応したのだと思います。
しかし残念ながら
文化が違ったのです。
ものさしが違ったのです。
決定的に価値観が違っていたのです。
パリ・オペラ座のオーケストラのみなさんが地下鉄に乗って現地集合って
冗談を通り越して、どっきりカメラのようなシチュエーションに思えます。
ゲストをおもてなしするという価値観(ものさし)の違い。
もちろん興行側の経費的な問題もあったかもしれませんが。
削るべくは、そこだったのでしょうか。
自分の会社のスタッフと面接をします。
必ず、毎回投げかける質問があります。
「いま大切にしていることを5つ教えてください。」
毎回メモを取っています。
その都度答えが違ってもなんら問題があるわけではありません。
「いま」を聞いているので。
価値観を知りたいのです。
そして
根っこのところで
決定的に価値観が違うのであれば
いっしょに仕事をしていくことは
お互いのためにならないと思っています。
多くの企業が離職率の高さを悩んでいます。
何と何がミスマッチなのでしょう。
価値観
もちろん
自分のものさしが
さび付いていないか
独りよがりという目盛になっていないか
そこにはいつも気づいていたいです。