私の罪悪感の告白。懺悔のように向かう場所。それは愛しき世界の話。

「私のささやかな罪悪感の告白」

それは。

カメラのシャッターを切る時。

「ずるをしている」という感情がある。

小さな頃から絵を描く事が大好きで
保育園から絵画教室にも通わせて貰って
あまりに絵ばかり描いていて
勉強を全然しなくて叱られたり
学校でもあまりに絵ばかり描いていて
友達出来ないわ、協調性ないわ、
自閉症疑われるわで困らせたり。

それでも油絵をやりたいって
やらせて貰って深々とハマって
東京まで行って。

しかしながら色々ありつつ
広告というクリエイティブの世界に
行き着いてしまって。

そっちがさらに面白くて
ハマってしまってふにゃりとその道に。

でも実はシャッターを切る時だけは
少し絵を描く感覚に似ていて
古傷が凄くズキズキするものなのである。

絵を描いていた頃は
画面全てを計算し尽くして
四隅や構図など徹底的に色や描き方
時間をたっぷりとかけて納得するまで
作品を作っていたし、時間もあって
それが当たり前だと思っていた。

一枚描くのに何日間とかは普通で
下手すると季節いくつか超える世界。

それはスピード重視で予算と効果が
求められる求人広告写真撮影とは
真逆の世界の話で
どちらも意味があってどちらも正しいと
頭ではわかっていても
やっぱりちょっとだけズキズキする。

誰かに写真を褒められても
実は少し居心地悪い気持ちになる。

カメラという道具に頼って
時間をかけて筆で丁寧に時間をかけて
画面を描くという崇高な行為を放棄している
裏切り者でごめんなさいな感情。

なんじゃそりゃって話だけれど。笑

おまけに家庭や家事や育児や仕事や
大事で大切なものや守りたいもの
色々ありすぎで、
時間もかけたくないから
より、瞬発力的なパワーの方向性。

いかに無駄な時間を省くか。

それはいかにずるするかって話に
似て非なるとは思いつつズキズキ。

もちろんその制限された中で
最大限の事したいと願うプライドは
もちろんあるし、目的に向かって
全力で戦うのではあるのだけれど。

ちょいちょい自己評価低すぎ。
いじけすぎ、な感じに。笑

そんな中、東京で油絵を描いてた
若い頃に知り合った友達が
今でも油絵を緻密に描いているのを
ちょいちょい見に行けるのは
私の中で懺悔のような癒しの場。

好きな事をお互いに夢中でやってて
そこに対して尊重し合ってるけど
向かってる方向が真逆だからこそ
見える世界が違ってて
作品を見たり、話をすると
凄く清々しくなる。

というか、尊敬する。

そんな彼女に
亜衣の写真は描いてた油絵の世界観に
やっぱどこか通じてるよね、とか
言われたりすると身悶えしてたりする。

完全に個人的なつぶやき満載な
告知記事で申し訳ないですが。笑

3月31日から4月15日まで
まるで写真のような緻密なタッチで
暖かい世界観を描く作家
『生川和美展-新しい季節に-』
ギャラリーIDFにて個展開催されます。

10代の頃から彼女のファンです。私は。

お時間ある方は是非、
東山線「本郷駅」から歩いていける
GALLERY IDFまで
是非お出かけしてみて下さいね♡

GALLERY IDF
名古屋市名東区社が丘1-201
IDFビル 2F
052-702-1206
11:00〜18:00
定休日:火曜日

我が家のリビングに飾ってある彼女の絵。

彼女のポストカードが飾ってある我が家のトイレ。