「論より譲歩」土屋賢二です。
これは言ってみれば、先のレビューの北大路公子の男版とでも申しましょうか。
哲学の教授であり、教え子や奥さんから不遇の扱いを受ける土屋教授が、ひたすら詭弁を弄して哲学的に自虐を繰り返すエッセイです。
いや、そう言われればそうなんだけど、そういう問題じゃないでしょ笑
と言う言い回しや表現が多く、笑うと同時に流石哲学者と妙な感心の仕方をしてしまいました。
また、タイトル通り、正しい論理などそっちのけで、主に保身の為に色んなものに譲歩します笑
その結果人生や人間のほの暗い部分を淡々と面白おかしく書くのも特徴で、何か嫌な事があっても、これを読んでいると「まあ人間ってそんなもんだよね」と無意味に明るくなれます。
これもある意味で読むと元気になれる本と言う事が出来るでしょう。
ただ、北大路公子と違うところは、当たり前ですが基本的に筆者の思考パターンが決まっているので、面白い事は面白いですが、最後まで読む前に飽きてしまう人もいるかも知れません。
10段階お勧め度
★★★★★★☆☆☆☆
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