この本は、伊藤計劃が遺したプロローグと設定を引き継ぎ、円城塔が本編を書くと言う形の共著となっています。
ここまで読んだ印象としては、伊藤計劃が遺したプロローグと設定は素晴らしく魅力的だった。
しかし、本編に入って読み進めるに従い、大筋は理解出来るものの、いきなり話が飛んだかの様に見える程、別の切り口から話が引き継がれたり、登場人物が理解して、読者おいてけぼりで話を進めて、一段落してから読者に解説を始めたり、細かい描写がゴチャゴチャしていたり。
読者が話に追い付いたり、話が動く頃には「あれ、今何の話をしてたんだっけ?」となる事が多く、すんなり読めない事が多い様に思う。
紺野キリフキの「ツクツク図書館」に出てくる「魅惑的な一文から始まる小説の部屋」に置いてありそう……と言うと失礼ですが、私にとっては、プロローグを読んだ時点では、これからどんな物語が始まるのだろうと本当に楽しみで仕方なかったのです。
しかし、読むに従い、どこの国かすら記憶に残らない地名の羅列を世界地図片手に読み進めるのは疲れるのです……。
と言いつつも、途中で投げ出す程つまらない訳でもなく、私の理解力が高ければ、と言うより、恐らくは円城塔という作家の作品、作風に慣れていれば私の目にももっと魅力的に見えたのかなという気はする。
多分、一回読んだら暫くはいいやとなると思いますが、内容をうっすらと覚えてる程度の頃にもう一度むともっとスラスラと物語を追えてストレスを感じないのかも知れない。
とは言え、未だ3割り残ってるので、その結末しだいで傑作にも駄作にもなる可能性を持っているし、結末がどうなるのか楽しみなので、来週中には残り3割りも読もうと思います。
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