安ければいいというものではない… | 佐世保市議会議員 橋之口裕太の熱血通信!!

佐世保市議会議員 橋之口裕太の熱血通信!!

元高校教師の新たなチャレンジをお伝えします!!

先月、初めての決算委員会を経験しました。


先の決算委員会では、平成26年度の予算が適切に執行(事業計画通りに適切に使用されたか)されたかをそれぞれ所管する委員会ごとに審査を行いました。


そもそも予算は、当局の事業計画の説明(例えば、○○という事業を行います。目的は○○で、手段として○○を行います。ついては、○○円の予算が必要です)を受け、議会が承認して、当局は予算を使い事業を行うことができます。


決算委員会では、事業そのものの善し悪しでは無く、予算が事業計画どおり使われたかどうか、そして事業の目的がきちんと達成できたのかどうかの確認が主とした目的となります。


詳細な説明の中で、私が気になったことは、「業務委託」のあり方です。


業務委託とは、市が自前で行っていた業務を外部に委託することですが、その委託業務については、契約方法、契約金額、内容、委託先など資料として一覧でまとめてあるのですが、その委託が適切なものなのか…私が所属する文教厚生委員会でも大変議論になったところです。


今回の決算委員会での気づきや指摘を当局がどのように受けとめ、来年度予算に反映させるのか注視したいと思いますし、行政サービスの効率化と行政サービスの向上といった直面する課題解決に向けて、今回の決算委員会で私自身が感じたこと、その後新たに生まれた疑問等について、当局、外部関係者に取材をしているところです。


今日も所管する委員会とは異なる分野ではありましたが、企業訪問をさせていただき意見交換をさせていただきました。


お話をうかがう中で、委託業務を行うことのマイナス面も感じたところです。


委託は、3年とか、5年とか、一定期間の委託になりますが、委託を受けた業者で雇用する人が、3年、5年といった市からの委託終了と同時に解雇される可能性もあるということ。また解雇といわないまでも、そもそも正社員として雇用するにはリスクがあるので、非正規での雇用が継続する。


結果として、雇用されている人の、賃金が安い、生活の見通しが立てにくいなどの問題が発生する。


正直、同じ業務、質であるなら、可能な限り安い値段で委託したほうが良いという視点しか私は持ち合わせていたかったのではっとさせられた。


適切ということばの範囲は難しいが、適切な値段での業務委託のあり方について研究を行いたい。