ヅカ★ガール流天公演『ハイヌウェレの骸』終演いたしました。
後半の日程は満員御礼満員御礼となりまして
誠に感謝感謝でございます。
さて、私は人様のことを書くとこっ恥ずかしい感じになってしまうので
他人のことはほどほどに、主に自分の役についてつらつら書こうと思います。
今回振られた役は伊佐八という役でした。
弥剣ヶ峰に仕える下男・・・と見せかけて実は先代の長に集落を追われた現女当主の兄。
最初オファーをいただいたとき、主宰のヅカさんから「悪役を振りたいです!面識もないのにいきなり悪役を振りたいとか言ってすみません」とお声掛けいただきまして
去年、女を泣かす悪い男はやったんですが、悪役ってやったことないなぁと思い
オファーをお受けしました。
結果的には、悪役がミスリードで単に愛憎と業が深い人みたくなりましたが
でも、何の事情があれ、るりを誘拐してる時点で悪ですよね。
悪役ということで、参考作品として「ライオンキング」「ヘラクレス」「アラジン」と、男性のヴィランズが出ている作品は一通り見返しました。
特に、最初は「長の愚弟」という役名だったので(そう、最初は弟だったのです!)
ライオンキングのスカーやんけ!となっていました。
その後、ハイヌウェレの大筋のストーリーを知ってから見たので
スカーが実はムファサに惚れているという設定でライオンキングは見ました。
ヘラクレスはあんまり役的には参考にならなかったのですが
烏丸座長と組むシーンは僕の中でヴィランズ同盟結成シーンとなっていて
ハケるところは完全にハデス様のイメージでした。(おもねる部下を無視して歩いて行くハデス様)
ただ、Twitterの感想で見かけた「セブルス・スネイプ」というツイートに
「それだー!!!!!」となったのはここだけの話です。
なんかポジション的にはそこがドンピシャでしたね。
見とけば良かったハリー・ポッター。
また、悪役というとわりとネタバレなりそうだったので
なるべく下男以外の情報は隠しておりました。
過去共演者のそーへーとナツキエルが自分の配役をツイートしたときには
「今だ!」と思い「弥剣ヶ峰に仕える下男です」とツイートして嘘ではないけどミスリードを誘いました。
実際のそのポジションはシロガネなんですが、それっぽく思わせようと
これは意外と釣れましたね。
釣れすぎてどうしようとかなってました。
そうそう、当日パンフのキャスト表も最初は「弥剣ヶ峰漣 伊佐八 弥剣ヶ峰周 弥剣ヶ峰虹咲久」の順番だったんです(なぜなら台本上そうだから)
意味深過ぎるのでお願いして変えてもらいました。
あ!ツイキャス!あの、初ツイキャスを先日やったんですけど
ツイキャス内で僕、「弥剣ヶ峰伊佐八」って言ってるんですよね。
絶対言わないようにと思ってたのに言ってしまったことに一瞬動揺しつつ誤魔化してました。
なので、最初は録画公開してたんですけど、非公開にした次第です。
まぁ、ヴィジュアル公開の時点で漣様と抱き合ってる写真が公開されてるんで
貴様、ただの下男ではないな!って話なんですけどね。
漣様役ののんちゃんとはけっこう色々な話をしました。
漣様を抜きにしては伊佐八は語れませぬからねぇ
伊佐八の年齢設定38なんですが、最初、漣様の演技を見て貫禄ヤバすぎて
(俺、この役の兄ってことは、漣様より年上に見えないといけないのか・・・)
と内心焦りました。
わりとすぐに(背負ってるものが違うから多少若く見えてもいいや)てなりましたが。
るり15歳、虹咲久18歳でなんとなくお気づきかとは思いますが、例の事件の時点で漣様すでに結婚して周と虹咲久産んでるんですよね。
業が深ぇ深ぇ。
旦那はいったい誰なんだ。。。(ヅカさん「誰なんだろうね?」)
個人的に寝取られ寝取りは苦手なので俺の中ではすでにあの時点で旦那は死んでます。
未亡人はセーフ。
でも、ああいう家でなかったら淡い恋心と加齢による諦めで終わっていた話だとは思います。
一部では性癖波動砲と呼ばれていたあのシーン。
なんか事後報告で「鱗ではそーへー、骨ではりさちゃんがあばあば言ってました」とか
「ハケていく伊佐八にベロ出してました」とか「全さんのお尻揉みました」とか「私もいつも揉んでます」とか言われたんですが
必死すぎて何にも気付いてませんでした。
マジで?そんなことしてたの??
DVDでチェックした後、訴訟を起こしたいと思います。
そうそう、裏設定というほどでもないんですが
作演のヅカさんが「周は伊佐八嫌いだけど、伊佐八は周のことちょっと好きかもしれない」と言っておりまして
なんでか分かります?僕は一瞬で分かりました。
そうです、昔の漣様にちょっと似てるからです。
好きな子いじめちゃうって小学生かよ・・・
鱗伊佐八は「ナツキエルを泣かしたい」というヅカさんのオーダーによりよりワイルドで暴力的に
骨伊佐八は「強気なりさちゃんを翻弄する」という方向で、よりセクシーに仕上がっておりました。
この周のことちょっと好き設定がある結果、お酒を持ってくるシーンをまったく違和感なく受け入れることができました。
伊佐八アホの子かな?
漣様死ぬときも倒れる瞬間まで「そんなにお酒飲みたかったのかぁ」ってアホ面晒してますからね。
Twitterでも言いましたが妹の部屋に押しかけて、酒のんで悪ぶって、それをあっさり看破された挙句気を使われて二人きりにしてもらったら即デレる。
けっこうかわいいやつだなと僕は思っています。
どうでもいいけど、周の「叔父様が行き着くのは私と同じ地獄よ」ってほぼ告白ですよね。
そういえば、同じくTwitterでちらっと言ったホモシーン分かりましたかね?
「誰が背中を狙っているか(物理)」
虹咲久との剣舞シーンは決まる前はけっこう稽古中でネタ出しみたいになってました
個人的お気に入りは
伊「あ!あれは仮面職人の娘・・・」(後ろを指差す)虹「その手には乗りませんよ」伊「なぜ服を着ていないんだ」虹「なんだって!?」伊「隙あり!!」です。
一瞬、本採用になりかけてすごく慌てました。
さて、だいたい話したいこと話せましたかね?
ちらっと最初に書いた女を泣かす悪い男の役と雰囲気似てるみたいな話もあったんですが(そっちも着物だったし)
僕的にはどちらかというと、コジョでやった彩と被るなぁと思ってました。
序盤黒幕っぽい、愛憎が深い、捻くれたおじさん、中盤かき回して終盤に入る頃に死ぬ
稽古序盤は言い回しが彩っぽくならないように苦労してました。
まぁ、でも、最終的には全然違ったので良かったです。
彩の場合は、燐に救われたっていうところが大きくて、というかそれが全てで
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伊佐八の場合は漣様が漣様だから。
のんちゃん、ヅカさんとも話したけど
漣様も伊佐八のことは思ってるけど漣様の場合は「1、弥剣ヶ峰 2、伊佐八その他」で
伊佐八は「1、漣 2、弥剣ヶ峰その他」なのよね
せめて2人同じなら良かったのにね。などと。
しかし、伊佐八はそんな漣様が心配だし好きだったので成るように成ったわけですな。
(人の役のことだからあれだけど、漣様が夜叉姫の肉手に入れてどうするつもりだったか分かりました??)
ちなみに、全さん伊佐八的にはあのあとむらさきを拉致してるりを脅すつもりだったので
生きていてもお話は同じような結末になったんじゃないかなぁと思ったり。
何気に人間キャラでは最強クラスでしたね。(ナユタを人間に含めるか否かにもよるけど)
ナユタとはほぼ互角、不老不死で負けるくらいのつもりで作ってました(ナユタ謁見シーンでは「こいつ…なかなかできる」みたいな顔をしてたけどおそらく誰も気付いていない)
なので剣舞、頑張りました。
強そうに見えたなら幸いです。
でも、男の子なんでやっぱ楽しいですね。
すごい短い剣舞なのにやたら練習してました。
ダンスも同じくらいやるべきでした。
とりあえず、目一杯楽しみながら苦しみながら演じさせていただきました。
共演者の皆様、スタッフの皆様、ヅカさん、ありがとうございました!