自称ACと気付くまで 6 | 今日も元気におきらくごくらく~ACとうつからの脱出~

今日も元気におきらくごくらく~ACとうつからの脱出~

幼い頃の辛い記憶&心の闇・うつ病と闘っています。
我が子たちに心配されない母になれるかな?

実家に戻り、仕事を始めてから1年。


心もなんとか平静を保てるようになった。


父・兄との関係には変化はなかったけれど。



前職場で中途半端に職務経験のあった私は、職場でリーダー的役割を担うことになった。

父と同じ小心者の私。

確かにやりがいはあったけど、かなりテンパった状態で仕事をしていた。

1日15時間勤務なんてこともよくあった。



そんな頃に出会った年下の彼に、不覚にも私は依存し始めた。

彼は、自分勝手で女たらし。

今になって思えば、完全に共依存していた。

しかもそんな彼を、事もあろうか同じ職場の同期の親友と思って仲良くしていた友人に奪われた。



こんな「恥ずかしい事」、「情けない事」両親には話せない。


吐き出せる場所は前職場の同僚、そしてPCだけだった。


言わば、今の状況と似ているかもしれない。




仕事への情熱を奪われてバーンアウト。

職場へ行けば、イヤでも「幸せそうな顔をした」元親友と顔を合わせることになる。

もうここで働きたくない。

もう無理。

その時最初のうつになった。


クリニックで、反応性鬱と診断された。




上司に相談し、シフトの考慮はしてもらった。

でもやっぱり苦しい。


親友の顔を見るのも、車を見るのも辛い。


実家では私の悩みなどつゆ知らずの、父のモラハラで更に息が詰まる。


途方に暮れた日々だった。


完全に悲劇のヒロインになりきってしまった私。



何をしたらいいの?


どうしたらいいの?



苦しい辛い日々の中、夫に出会った。

それまで同年齢か年下としか付き合ったことのない私には、年上の彼が物凄く新鮮だった。

出会って間もなく私の病も含めて、全てを受け入れる、と言ってくれた。

私が不安で辛いとき、夜中でも会いに来て、慰め、励ましてくれた。




私はまた、都合よく彼を利用した。


こんな酷い状態の時に出逢った夫。


現実逃避するにはちょうどいい「場所」だったのかもしれない。



何がどう良かったのか未だに夫の本心は分からないけれど、


すぐに結婚を意識した。


これもまた依存だったのだろう。



出逢って1年経たずして、周囲の猛反対を押し切って結婚。


職場と実家を離れた。



これで父と兄のモラハラから解放される。


母一人を残して逃げた私は卑怯かもしれない。


だけど逃げたかった。


東京へ逃げた時と同じように。



今になって思えば、本当に無謀な「賭け」だった。



つづく







きこきこ