自称ACと気付くまで 5 | 今日も元気におきらくごくらく~ACとうつからの脱出~

今日も元気におきらくごくらく~ACとうつからの脱出~

幼い頃の辛い記憶&心の闇・うつ病と闘っています。
我が子たちに心配されない母になれるかな?

実家から離れていた間、辛い事がなかった訳ではない。


それでも毎日父・兄の顔を見なくて済んだこの期間、本当に充実していた。



職場の大好きだった先輩に触発されて、自動二輪の免許を取った。


そして、バイクも購入した。


なのにバイク自体は実質3か月ほどしか乗っていない・・・




その後は車を購入した。


暇があったらドライブ三昧。


海外旅行に何度も行ったし、


とにかく楽しい日々だった。




実家に電話をかけたら、時々ではあるが父がでる。


そうなると、言葉も交わすことなく母に替わられた。


私には好都合だったけれど・・・






楽しい一人暮らしから数年。


私は何故か実家に帰る事になる。






就職した当時付き合っていた彼は、高校の同級生。


地元の企業に就職した彼とは、遠距離恋愛になってしまった。




そして、遠距離開始1年ちょっと経った頃・・・


彼には地元でも付き合っている人がいることが分かった。


私は見事に撃沈した。



振り返ってみると、私の与える愛のかたち、愛情だと思っていたものは、とてつもなく重かったのだと思う。

毎日ほぼ同じ時間に電話して、その日の出来事を報告しあう。

次はいつ会える?

来週は?その次は?……


彼には重すぎたのでしょう。

愛情表現&加減が全く分からなかったので、私が与えるもの全てが重かったはずだ。


勝手に結婚まで夢見ていた私は、パニックに陥った。


ちょうどそんな頃、地元に戻って就職しないか?という話が持ち上がった。


何だかよく分からないまま、就職のため筆記試験を受けに行った。


そして面接に進む。



翌年4月からの採用が決定した。




何故試験を受けてるの?


何故面接受けてるの?



なんで合格しちゃったの?


なんで上司に「仕事辞めます」って言っちゃったの?


なんで私の送別会に出席しているの?


なんで引っ越し?




なんで、なんで・・・・






最終的には自分で決めた事に変わりはないが、何故辞めたのかしら??と今でも思う。




多分、地元に戻れば元カレに会えるかもしれない。


あわよくば、よりが戻ったりして・・・


なんて淡い期待を抱きながら、地元に帰ったのだと思う。






しかし、帰った直後。


同じ職場に偶然就職していた同級生から、元彼の結婚を知らされる。



更に実家に帰った意味が自分でも分からなくなった。


しかも配属された部署は、私が求めていたものとは全く違う所だった。


職種は同じでも全く分からない分野。




勉強する気にもなれなかった。



そして実家に住むことになった以上、父と顔を合わせる機会が激増した。




私の地元は、大人なら1人1台車がないと生活ができない場所。


父が帰宅する車の音が聞こえると、自分の部屋に籠る。


高校生の頃と殆ど変わらぬ生活だった。




私が求めていた生活ではない。


頭の中では前の職場と元彼への未練タラタラ。


そして前に住んでいた場所への未練もタラタラ。






自分が自分でなくなっていく・・・


毎日恐怖心と闘いながら、淡々と仕事をこなす日々だった。








つづく












きこきこ