次は兄の事。
私と3歳離れている兄。
私が幼い頃(多分2歳前後)から、親の添い寝はなく、兄と2人で眠っていた。
幼い頃は兄の事が大好きで、常に真似をしたくて一緒に遊びたかった。
しかし3歳年下の妹は、兄の足手まといでしかなく、邪魔な存在だったようだ。
気付いたら、ひとりで遊んでいる事が多かった。
母は家計を助ける為の内職をしており、私の相手をしてくれる事は皆無だった。
手をつないで歩いた記憶さえないのだから…
兄は小学校入学の頃から、私に随分冷たく当たるようになった。
私が入学してからも、一緒に登下校した記憶がない。
校内で顔を合わせても、完全無視。
そんなお年頃だったのでしょう…が、当時の私にはそんな兄の事情なんて理解出来るはずもなく…
家庭の中で孤立した気がした。
兄が中学生になると、まるで父の生き写しのようなモラ男に変貌した。
家に兄と私しかいないと、怒りの矛先は全て私。
テーブルをひっくり返す、皿を投げる…は日常茶飯事。
コタツの中で少し足が当たっただけで、蹴られ、怒鳴られた。
そういう意味では父より怖かった。
私の心は深く傷ついた。
高校入試に向けて勉強が必要だからと、兄の部屋にだけエアコンを設置。
冬になったらコタツを与えられた。
私にはそんなものを与えられた記憶はない。
高校受験の時も、大学受験の時も。
高校卒業と同時に地元の企業に就職した兄。
って事は、ずっとこのまま家にいるんだ。。。
ここにはもう私の居場所はない。
私は高校卒業を機に、東京へ…逃げることになる。
つづく
きこきこ