卒業・就職から4年。
あんなに嫌だった実家に帰ることにした。
今考えても、当時の思考回路がいまいち理解できないけれど。
地元で同じ職種の就職試験を受け、無事?合格。
翌年の3月で元の職場に別れを告げて、地元に帰った。
試験場で、「なんでこんな所にいるんだろ?」って思った。
合格の知らせを聞いて、「なんで受かっちゃったんだろ?」って思った。
上司に退職を申し出た時、「なんでこんな話してるんだろ?」って思った。
自分の送別会で、「なんで私が辞めなきゃいけないんだろ?」って思った。
それなのに、結局地元に帰った。
学生の時、高校時代の男友達に再会して、付き合うことになった。
私の酷い人間不信を払拭させてくれたのも彼だった気がする。
付き合い始めて1年が過ぎた頃、彼が地元で就職することになり、遠距離恋愛が始まった。
私は自分の仕事の都合をつけて地元に戻っては、彼に会うことを楽しみにしていた。
それから約2年経った頃、私ひとりが浮かれて結婚なんか考え始めちゃった頃、彼に異変が起きた。
気がつけば彼には同じ職場に好きな人ができ、そして私はポイッと捨てられた。
納得できない!!
どうしてフラれるの??
女々しい私が顔をのぞかせた。
毎日毎日泣き暮らした。
もしかしたら、私が地元に戻れば元さやに戻れるかも??なんて、淡い期待を抱いていたのかもしれない。
でも地元に戻っても、元カレと元さやに戻ることもなければ、顔を合わせる機会すらなかった。
それから数か月。
耳にしたのは、元カレの結婚だった。
とにかくショックだった。
そして、地元に戻ったことを心から後悔した。
地元に戻らなければ、知ることもなかった…かもしれない元カレの結婚話。
大好きだった仕事にも生きがいを見いだせず、とにかく毎日「生きていた」だけだった。
当時の私には、「楽しみなこと」なんて無かった気がする。
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