ホールズワースねたディレイ編。
ヤマハのアンプって言うのが個人的にも懸案だったりするけど(勝手にせいだが)、ホールズワースってかなりヤマハを使い込んでいる。
契約の問題うんぬんは在るけど、ヤマハから以前出ていたホールズワースも開発に関わったというディレイマシン。
それはもう、やっぱり廃盤で無いんだけど、一台分の筐体に8台(?)だったかな、単独で動作するような、それ台数分のディレイが組み込まれたリグがあった。
これで、どういう使い方をするかというと、まず各4台を左右に振る。で、たとえば右の4台は、一台のディレイアウトにもう一台ディレイ、さらにそのウェット音に一台という風に、片チャンネルで4台、両チャンネルで8台。
なんでそうすれば、というのは、例えば、一般的な使い方だとウェット音でリズムと同期を採るなんていう嗤っちゃうような誰でも考え付くような使い方、そんなんばっかだが、ホールズワースは、ディレイの返りをリズムで捉えられないような、いわば濁りのある予定調和で無い、脈打たない感じを求めて、そういう(前述の)システム体系にいたったらしい。
考えてみれば、ディレイのもっともばかばかしい感覚って、厳密にエコーが聴こえるところに他ならないんだけど、それをホールズワースは、わざと素数的な数値にディレイタイムを設定し、エコーの返りを打ち消しながら、尚且つ残響は得られるという方法を案出した。
もちろん、この手法は今でも全く真似する人が居ないというユニークさで、反面実用的ではないんだけど、残響による濁りを作り出して、それに用いるのが複数のディレイということで、まったく使い方も発想もユニーク極まりない。