気まぐれ雑記帖

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不定期日記

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昨年横浜にオープンした音楽専用アリーナ、Kアリーナ。横に広く多階層のスタンド席がステージを包むように扇形にデザインされどの席からもステージが見えやすく、抜群の音響設備を誇るのこの会場で念願だったあいみょんのライブに初めて参加した。あいみょんは現在 「AIMYON TOUR 2024-25 “ドルフィン・アパート” 」という名の全国ツアーを来年にかけ敢行中で、もちろんどの都市も大きな会場なんだけれど、それでも最大キャパ約20,000人のKアリーナ2daysがソールドアウトというのはやっぱり凄い。ちなみに僕が観たのは11/9のKアリーナ初日。

あいみょんは9月に5枚目となる新作『猫にジェラシー』という素晴らしいアルバムをリリースしていて、今回のライブでは新作からの曲はもちろんお馴染みの名曲群をバランスよく織り交ぜたセトリを披露してくれたけれど、なんと言うか、最高!とか素晴らしい!とか言うありきたりな言葉では言い表せない、今までの人生で観た数々のライブの中でもベストと言っても良い圧巻の内容で、これほど終わってほしくないと思ったことがないような至福の2時間半だった。いままでDVDなんかではライブ映像を観ていたけれど、やっぱり生は別格だ(前述のとおりKアリーナは音楽に特化しているだけあって音響は素晴らしく、あいみょんの歌の上手さやバンドのサウンドがまったく損なわれないのには驚いた)。

ステージではライティングやドローン、そしていろんなエフェクトが見れるスクリーンを使った演出が施されていてどれもが見事で楽しく完璧だったけれど、それらはあくまでもおまけ的なギミックであって、やっぱりあいみょんの生み出した傑作群と歌声、そして彼女の人間力がなければ特別な空間は生まれない。約19,000人という大観衆にも関わらずアットホームな温かい空気感を醸し出すのは、会場の作りが横長のためステージと客席の距離が比較的近くなることはあるんだろうけど、もちろん一番は彼女の飾らないキャラクターが我々に心地よい親近感を与えてくれることに尽きると思う。途中何度かあるMCの時間でも楽しそうに関西弁で観客とコミュニケーションを取り、そして歌になるとアコギを持ってカッコよく歌ったり曲によってはステージを縦横に走り回ったりする。天才といっても過言ではない才能を持つシンガーソングライターなのにどこまでも自然体で等身大。動きのひとつひとつが可愛いくもありカッコいい。しかもそれが決してあざとくない。そりゃみんな好きになるよなぁ、とつくづく思った(ある曲の途中で”歌詞間違えた!”と言ってそのまま最後まで歌い続けることが成立するなんて、彼女にしか出来ないんじゃないかな)。そして会場の一体感。名曲”君はロックを聴かない”での19,000人の大合唱には震え、”裸の心”のアコギの弾き語りは全員が感動した。

ひとつひつひとつ感想を言っているとキリがない。確実に言えるのは彼女と同じ時代を生き、そしてリアルタイムで彼女の音楽に触れられる幸せ。たぶん僕らは運が良い。

 

#あいみょん

 

 

一昨年のこと、カナダ人の友人2人と共に車でバンクーバーから国境を越えアメリカへ日帰り旅行をした。その際に立ち寄ったワシントン州ラコナーという町にそれはあった。

 

”Zoltar"

 

見た瞬間に思い出した。間違いない、トム・ハンクスの出世作ともなった1988年の映画『ビッグ』、その中で主人公の少年ジョッシュが願いをかけたあのマシーンだ(願いをかけた結果翌る朝大人になっていてそれを演じるのがトム・ハンクス)。映画はもちろん素晴らしくいまでも大好きな作品だけれど、この占いマシーンも強烈に印象に残っていて、映画に出てくる物と型は違うだろうけれどこうやってアメリカで出会ったのは何だか感慨深かった。

 

願い?願いはかけなかった。もし翌る朝ジョッシュと同じように予想外の事態が自分に身に起こると思ったら怖くて。。。

 

 

ファーストコンタクトものの映画は当たり外れがけっこうある。というか予告編でこちらの期待を煽っておいていざ本編を観ると”あれ?”とその落差が大きいことが非常に多い。個人的にはいまでもファーストコンタクトものの金字塔、スピルバーグの『未知との遭遇』を超える作品はない。

現在公開中の『メッセージ』(原題:Arrival)もファーストコンタクトものだ。第89回アカデミー賞で8部門にノミネート(1部門で受賞)されただけあり落ち着いた哲学的な物語で、映像も美しく全体がすごく丁寧に作られている。元々テッド・チャンの小説を映画化したものだけれど、原作が未読なのでどれだけ映像化に成功しているのかは正直わからない。

ある日、世界の12箇所に突然宇宙船が現れる。そしてアメリカでは言語学者のルイーズと数学者のイアンが招集され、異星人が何の目的で飛来して来たのかを探るべく彼らとのコミュニケーションに挑む、簡単に言えばそんな内容なのだけれど、この映画、実はある仕掛けがしてありそれが物語の重要な要素になっているので、これ以上詳しくは語れない。ただ一つ言えるのは初見が当然大事であると同時に、もう一度観ないともしかしたらテーマを見失って人によっては“あれ”?”感を抱く可能性がある(SFにステレオタイプな固定的イメージを持っている人は特に)。その意味ではちょっと難しい映画かもしれない。ただし作品自体は非常に良質で音楽も素晴らしく、なかでもコミュニケーションのキーとなる異星人の文字のデザインは秀逸、SFファンとしてまさにセンス・オブ・ワンダーを感じる至福の瞬間だった。

主人公のルイーズを演じるのは実力派のエイミー・アダムス、イアンを演じるのは『アベンジャーズ』のホークアイでお馴染みのジェレミー・レナー、そして彼らを指揮する軍人役に名優フォレスト・ウィテカーと魅力的な役者が揃っている。そして監督はドゥニ・ヴィルヌーヴで、彼の次回作『ブレードランナ ー2049』は個人的に今年の大本命映画なので自ずと期待が高まる。

映像技術の進歩で昔では映像化が不可能だった小説がどんどんと良質な映像美となって僕らの目を楽しませてくれる。できればアーサー・C・クラークの『宇宙のランデヴー』とジェイムズ・P・ホーガンの『星を継ぐもの』、このふたつの傑作SF小説を映像で観たいとずっと心待ちにしている。誰か作ってくれないかなぁ。。。