NHKの評価を変えたドラマ「ちゅらさん」


 「ちゅらさん」は、2001年(平成13年)上半期に放送された

NHKの朝の連続テレビ小説。

沖縄サミットの翌年のことであった。

当時の海老澤会長も、沖縄サミットもあり、

沖縄を舞台にしたドラマはどうかと現場に提案されたという話も伝わっている。

「ちゅらさん」のプロデューサー管康弘氏談)

沖縄県を舞台にした大河ドラマは、


すでに1993年(平成5年)1月から半年間放送された「琉球の風」という、

16世紀末から17世紀にかけて、

琉球王国が薩摩藩によって侵略支配された歴史を描いたドラマ。


この作品は、NHK本体ではなく、初めて関連団体のNHKエンタープライズが制作した大河ドラマであった。

ちなみにこの時のエンタープライズの社長は

後に会長となる海老澤勝二氏であったことを考えると、海老澤さんという人は、沖縄に深い思い入れがあったようだ。


これについてご本人から、

沖縄復帰の昭和47年当時九州・沖縄を管轄する福岡放送局報道統括をなさって、

沖縄に対する格別の思いを持たれるに至ったと聞いた。


しかし、1993年の「琉球の風」は、

全国的にもまだ沖縄ブームはなく、

地元からも厳しい評価であったと聞いている。


沖縄局長時代、「ちゅらさん」の後の「琉球の風」なら評価もまったく違ったものになったに違いないとつくづく思ったものである。


私が局長になって最初に取り組んだのは、

すでに「ちゅらさん2」まで作られていた続編を更に「ちゅらさん3(2004年放送)

「ちゅらさん4(2007年放送)と、

続編を作り続けることであった。


沖縄へ出発する前に海老沢会長は「更に続編を」という私の提案に賛成していただいていた。

実現の大きな力になったのは、

このドラマのプロデューサーである菅康弘君が賛成してくれて「現場は作りたがっています。」と言ってくれたことである。

同じ局内とは言っても、報道局しか知らない私は菅康弘プロデューサーに会ったことがなかったのだが、「ちゅらさん」のオバァー役の平とみさんの公演の際に、とみさんから紹介されたのが出会いであったのだ。


以後、初任地が同じ室蘭であったこともあり、

意気投合❗️

局長在任中のわずか3年の間に続編を二本も、

制作・放送(「ちゅらさん3)させて頂いた。

こうして

『ちゅらさん』は沖縄を、日本全国へ広めた!


当時の稲嶺知事は

その回顧録で

朝ドラ『ちゅらさん』と海老澤会長を高く評価。

沖縄観光の起爆剤にNHKがしてくれたてと

仰っている


その『ちゅらさん』今また再放送されている。

喜ばしい限り。

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