今朝の天声人語は
韓国映画「タクシー運転手」のことに触れながらライドシェアについて書いていた.
36年前初めて光州に行ったことを
思い出した。
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光州事件は、1980年5月18日から27日にかけて大韓民国(韓国)の全羅南道の道庁所在地だった光州市を中心に起きた市民による軍事政権に対する民主化要求の蜂起。
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これがはじめての海外出張。しかも民主化宣言したばかりの激動の韓国。当時韓国には前年の大韓航空機爆破事件もありテロのうわさも流れていて、緊張して金浦空港に降り立った。空港にはM16を抱えた兵士がびっしりと並び厳重警戒、私の緊張感を更に盛り上げた。当時の韓国は今のような韓流ブームもなく、日本とっては近くて遠い国。ソウル市内もハングル文字ばかりで英字の表記もまだほとんどなかった時代。共産主義のレッテルが貼られたチャプリンの映画がはじめて公テーマ開されることがニュースになっていた。お隣とはいっても見るもの聞くもの珍しかった。まだ反日教育も徹底していた。

取材テーマは韓国の社会全般にわたり、高度成長期の日本を髣髴とさせる多くの現象にどこか懐かしさを覚えたものだ。取材地もソウルだけでなく、光州事件の「光州」にも行ったひとつの国の変貌を取材するという大きなテーマを与えられ、

この韓国長期取材でジャーナリストとして急激に成長したと思う。