毎年卒業式の季節になると
いつも思い出すことがある。
実は
僕は高校の卒業式に「出なかった」!
昭和45年3月
京都市立日吉ヶ丘高等学校卒業。
ただ「卒業証書」は今も手元にある。
卒業の前年1969年(昭和44年)は世の中騒然としていた時代!
「学園紛争の時代」だった。
1968年〜69年
フランス五月革命やベトナム戦争に対する反戦運動など世界中で学生運動が活発化。
日本国内でも、学費の慢性的な値上げやカリキュラム編成への不満
寮・学生会館の管理・運営の自治権問題などを契機として、
各大学において学生運動が起こり
1968年度には67大学、1969年度には127大学において、「学園紛争」が発生。バリケード封鎖騒ぎも起きた。
実は僕の母校の高校も「バリケード封鎖事件」があった!
当時の学生の「英雄」はチェゲバラであり
合言葉は「造反有理」だった。
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造反有理(ぞうはんゆうり)とは「造反に理が有り」の中国語、つまり謀反側や反乱者こそ正義が持っているのこと。 「革命無罪」と並び中華人民共和国の文化大革命で紅衛兵が掲げたスローガン。
実際、僕の高校の教室にも
チェゲバラの写真や「造反有理」のスローガンが
貼られていたりした。
そんな時代だった。
だから「体制的な」ことに対して
理由もなく反発する空気が満ち満ちていた。
当時の学生にとって
最も体制的なものは「学校」
その象徴として「卒業式」があった!
確たる理由もなく、誰言うこともなく、
「卒業式」をボイコットしよう
となったのだ!
今でも、何故そんな気持ちになったか説明できない。
とにかく大半の三年生が「ボイコット」した!
僕らがボイコットした卒業式が終わった後、
担任の先生が全員の「卒業証書」を持って
教室に現れた!
卒業証書を手に
「これは、ほしいやろ?」と。
というわけで教室で担任の先生から
卒業証書をもらった!
これが僕の卒業式の思い出。
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