今朝の各紙は

木原防衛大臣と

沖縄玉城知事の初の会談の模様を伝えた。

県庁を訪問した木原防衛大臣


現在の日本の防衛政策の基本は「南西シフト」にあるが

玉城知事はどう受け止めたか?


沖縄に3年間勤務した経験から

沖縄の人たちの気持ちが多少わかる気がする。

沖縄戦の経験から

沖縄の人たちは、「軍隊」というものに

本土とは異なる「感覚」を持っている。

ごく簡単に言うと

「(自国の)軍隊は自国民を守らない。」という感覚!

事実、戦前の沖縄戦時代

沖縄県民は、

時に「スパイ」扱いを受け、日本の軍隊による犠牲者も出た!


沖縄戦では、沖縄は日本本土の「盾」扱いで

あくまで、本土を守るためだけの位置付けだった!

(沖縄に)どんなに犠牲者が出ても、本土決戦への時間稼ぎ

という役割を「担わされた」のだ!


だから

さまざまなトラブルを引き起こす「米軍」同様

日本の自衛隊についても

沖縄県民を守るための「軍事力」ではないと思う気持ちが強い!


そういう沖縄の特殊な県民感情の中で、

2022年政府が決定した防衛力整備計画は

「南西地域における防衛体制の強化」を掲げ、


「沖縄を中心とする南西地域で、自衛隊増強を図る。」方針。

那覇市を拠点とする陸上自衛隊15旅団(約2000人)を「増員」し、

「師団」に格上げすることに。

「台湾有事」も見据え、「防衛力の南西シフト」も急速に

進むことに。


昨日の会談で、玉城知事は


「性急にことを進めるやり方が非常に強くなっている。」として

うるま訓練場新設についても

「計画には賛成しかねる.一度白紙に戻して見直してもらいたい.」と述べた。

沖縄としては「当然」の反応である。


「沖縄県の玉城知事は、17日、木原防衛大臣と会談し、地元の住民から断念を求める声が出ている、陸上自衛隊訓練場の整備計画について「一度、白紙に戻して見直していただきたい」と述べ、計画の見直しを

求めました。

玉城知事によりますと、その後、非公開で行われた会談の中では「自衛隊を認める立場ではあるが、この計画には賛成しかねる。一度、白紙に戻して見直していただきたい」と述べ木原防衛大臣に計画の見直しを求めたということです。

木原防衛大臣の発言について報道陣から問われた玉城知事は「取得と整備ありきという従来の検討の域を出ないお答えだと思う。これだけ強い反対の声があるので、やはり一度白紙に戻していただきたい」と改めて強調しました。」



また地元沖縄タイムスは

「玉城デニー知事は17日、木原稔防衛相と沖縄県庁で会談し、うるま市石川のゴルフ場跡地への陸上自衛隊訓練場の建設計画に関し「賛成しかねる」と述べ、白紙撤回を求めた。知事は専守防衛の範囲で自衛隊を容認する立場で、建設計画に反対を表明するのは異例。一方、木原氏は用地取得の方針は堅持する考えを示した。その上で「利用の在り方は改めて検討する」と述べ、計画の一部変更の可能性に言及したが、具体的な利用法については明言を避けた。知事は会談後、記者団に木原氏発言への評価を問われ「取得と整備ありきで従来の域は出ない」と不快感を示した。 会談で知事は、木原氏が利用法を検討するとしたことに「大変重要だ」と返答。「地元の意向を尊重してほしい」と要望した。また、今回のような唐突な進め方では「普段の自衛隊活動の安定性にも大きく影響する」と指摘した。会談後、木原氏は取材に、うるま市の中村正人市長や自民党県連から住民生活に役立つ利用法に見直すよう要望を受けたと強調。「要望を重く受け止め住民生活を重視する観点から改めて検討する」と述べた。

知事はこれまで反対は明言せず、地元の意向を尊重するよう求めてきた。この日、反対に踏み込んだ理由を「今回の計画に賛成意見はほとんどない。唐突だ」と。」


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