1975年12月14日

当時の国鉄室蘭線で

最後のSLが走った!

48年前のこと。 


僕の思い出

東京からどっと取材陣がこの小さな町に集まり、私もカメラマンとペアで1214日、雪の日の最後の運行を沿線から取材。スタジオ102で放送したのだ。このSL最後の運行は、その後の国鉄分割民営化に繋がって行く重要な節目なのだが、大学を出たばかりのただ若いだけが取り柄の新人アナにはそういう視点は全くない。去りゆく、良き時代を惜しむ、感傷的なコメントでこのニュースを伝えるのが精一杯で、後々、取材の経験を重ねれば重ねるほど、起きた事実に対するジャーナリスティックな判断力の浅さを思い知ることになる


当時メディアはこのニュースをどう伝えたかをわかっていただくために、記録の残る地元「苫小牧民報」の記事をご紹介する。


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 「サヨウナラSL、103年の歴史に幕閉じる、車内も沿線も超満員-SL最後の日となった14日、室蘭本線の室蘭-岩見沢間は、カメラの放列、見物客、伴走車で空前の混雑となった。列車には延べ4200人が乗り込んだほか、沿線には約1万人のファンが繰り出した。苫小牧駅にはホームと構内に約3500人が押し掛け、一時は列車が立往生するほどの加熱ぶりだった」

(「苫小牧民報」751215日付)

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