国会中継でのアナウンサーのコメントは?

実は我々の頃は

自分達で書いていました。

その朝のニュース原稿や各紙の朝刊の記事を参考にして

自分達で書いていました。

ポイントは今日の論戦の焦点。

ある時、

国会中継の親分西澤祥平アナが

アシスタントの僕に

「朝日もってこい!」と。

え?

朝刊見ながら西澤アナ

スラスラと中継の前説!

しがしこのコメント新聞の文章とは全く違うコメント。

朝刊の記事斜めに見ながら、

全く別のコメント放送していた。

このコメントが、我が社の朝原稿とも違う、

今日の論戦を的確に言い当てた

見事な内容だった!

さすが西澤アナ。

感心しきり。


そのようにして当時の国会中継では担当のアナウンサーが、

用意された原稿を読むのではなく、

日常勉強した政治の動きを頭に入れた上で

自らコメントを書いていました。

これはアナウンサーにとって「現場取材」と同様、

ジャーナリストとしての鍛錬に通ずるもので、、

その意味で若いアナウンサーにとっては大切な仕事でした。


僕もそういうつもりで

国会班に入れてもらうことを「志願」したのでした。

実はその頃僕は

朝のモーニングワイドのキャスターをしていて、

その後国会へ行くのは辛いことではありました。

しかし「鍛錬」のため頑張りました。


ちなみに

最近の、国会中継を見ていて気になることかあります。

それは、中継の冒頭のコメントが、

朝のニュースと全く同じことが多いことです。

朝の政治部出稿の原稿をそのまま読んでいる?気がするのです。

これではアナウンサーが、わざわざ国会まで出かけて行って

担当する意味はありません。

センターのスタジオから「読んでも」同じ。

まさかそんなことはしていないと思いますが、

アナウンサーの「育成」の観点から

気になっています。

###########################################