ジュリー(沢田研二)主演の映画だというので、

「土を食らう十二ヶ月」という映画を見た。


なんとも不思議な映画だった。


「つとむ」という中年男が山村に一人暮らして、四季折々の食材を料理しながら淡々と暮らしている。


始まってすぐ不覚にも寝てしまった。


そのくらい淡々と山村の日々か描かれている。

景色は綺麗だ。(ロケ地は長野県白馬村らしい)

ストーリーの展開がまるでない!


そのうち、その淡々とした「展開」に次第に引き込まれていった。

この辺りがこの映画の不思議なところ。

作った料理を、恋人と思われる編集者まちこ(松たか子)と美味しそうに食べる。

ただそれだけなのだが、この男の略歴が次第に明らかにされていく。

どうやら子供の頃、京都の禅寺で働かされていたらしい。

そこで精進料理の作り方や「考え方」を学んだらしい。

土から生えた食材を食べるから、「土を喰らう」ということ。

後半出てくる葬儀の中で、

つとむが「般若心経」を読み上げたのは驚く

ジュリーのお経もなかなかのものだった。びっくり!


料理は、

料理研究家の土井善晴さんの指導だと。

だから本物。


沖縄ものの作品も多い中江裕司監督のメガホン。

中江裕司監督の実験映画かなという気もした。


見終わったぼくの感想は、あの「孤独」はぼくにはとても耐えられないなあーだった。


ちなみに

監督も主演のジュリーも京都出身だなあ。


なかなか感想がまとまらない作品だった。

多分、見る人によって、評価や感想も相当違うと思う。

やや深読みすれば、多面的多角的な作品。

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