1985年の東京転勤直後から

世田谷区等々力の社宅に住んでいた。


5年ほどしてバブルのピークがきた!

地価高騰というおまけ付き。

その頃僕はNHKの「土地プロ」にいた!


NHK特集の中で

折りからの「地価高騰」の実態や背景。

それに対する政策的対処法を探ろうという意欲作。


私自身は、公示地価を算出する、「土地鑑定士」の調査の実態と、

その手法が地価の高騰に拍車をかける原因にもなっていることを

土地鑑定士の密着取材で明らかにしようという、テーマに取り組んでいた。

そうした綿密な取材やN特の報道は、大きな反響を呼び、

行政の無策と共に政治の貧困も炙り出した。


その取材メンバーだった自分自身が、地価高騰の最中に、

高い不動産を買ったのだから、「一体何を取材していたんだ?」

と言われた。


あの時は何かに背中を押されるような雰囲気で、

後から考えれば「高い買い物」をしたのだ。


その頃我が家を手に入れた人たちは大なり小なり、

そうした目に見えぬ「力」に引っ張られるように不動産購入に走ったのでは無いか?


それこそが、あの時代の「バブル」「暴騰地価」の実像だったのだと思う。


「根拠なき熱狂」「バブル」に踊らされたのだ。


結果、僕は、割高なマンションを焦って購入。

一戸建て購入のため売却しようとしたら、「売れない!」


結局、マンションの残りのローンも含めた新たなローンを組んで、

鎌倉に庭付き一戸建て強引に購入。


毎月高額の返済にヒーヒーいいながら定年。


退職金も、かなりを残債整理に充てて、

「老後の蓄え」を薄いものにせざるを得無かった。


そして今「年金生活」。

率直に言って、ギリギリの生活である。