今まさにこの時間に、琉球古典芸能の人間国宝「照喜名朝一」先生の葬儀が行われている。

駆けつけられなかった自分を悔やみ

先生への鎮魂を込めて、思い出を書かせていただきます。


照喜名朝一先生へのレクイエム「思い出」


沖縄古典芸能の大御所。安冨祖流絃声会会長で人間国宝。実際に会ってみると、人間国宝とは思えないほど気さくで親しみやすい人物。




昭和7年生まれだから享年90歳。

沖縄では「長寿」とは言えない。

その親しみやすさは、元サラリーマンと言う経歴にあると思う。

昭和27年ノースウエスト航空に入る。

47年那覇エアポートサービスを設立。

50年エアー沖縄と合併し取締役に就任。

サラリーマンのかたわら、三線の演奏活動を続けた。

54年芸術祭優秀賞。

平成6年安冨祖流(あふそりゅう)絃声会会長。

沖縄サミット直前の2000(平成12)5月、島袋正雄と共に沖縄の芸能部門としては初の人間国宝に。

私が沖縄局長赴任直後、

経済同友会が手配してくれた「川端局長を囲む会」(2003)以来の交遊。

せっかく沖縄に来たのだから三線(沖縄三味線)でも習おうかと考えていたら、照喜名先生「土曜日に教室やってるからいらっしゃい!」と気さくに誘われた。

がしかし、仕事にまぎれてついに実現せず。

せっかく人間国宝に習う機会だったのにと、

未だに悔やまれてならない。

NHK沖縄の新会館オープニングの日、「お祓い」の意味のある、古式豊かな琉球古典で新会館を清めていただいた!

だから、NHK沖縄放送局は今も、

照喜名朝一先生に守られている⁉️

もう一度お会いしたかったと悔やまれてならない。

心からご冥福をお祈りします。

先生「あちら」で、早世されたご長男と、どんな話をされているのかなあ。と思いつつ。

先生の大ファンだった妻共々悲嘆に暮れています。




東京公演にて



川端義明

川端 緑