かつて「NHKのアナウンサーは日本語の番人」と
呼ばれたことがあった。
少なくともそういう位置づけがあり、
NHKアナウンサーの一人一人が
そのような「矜持」を持っていた。
僕は現役時代そういう保守性が嫌で、「アナウンサーはジャーナリストであれ!」と主張し、さまざまな活動もしてきた。
一次情報を取材し、番組制作も率先して、してきた。
先輩のアナウンサーからは「君のやっていることはアナウンサーの仕事ではない。」と厳しく糾弾されたこともある。
そんな僕も、いや、だからこそ、言葉=日本語にはかなり厳しく接してきた。
取材ができてもアナウンサーの基本が出来てない、と言われるのが嫌だった。
「日本語の番人」という矜持もあった。
ところが
最近のNHKアナウンサーは一体どうしたというのか?
確かに取材も番組制作も出来るらしいが、
音声表現は1.5流。
鼻濁音と濁音の区別ができない💢
言葉に対する常識が低すぎる
最近の例では
「77」の読み方
何故か「ナナジュウ シチ」と読む。
「ナナジュウナナ」が正しいはず。
「シチジュウシチ」という読み方はある。
音 訓 混用の読みは日本語の「習い」にはない。
「四十七士」ハ「シジュウシチシ」
「ヨンジュウシチシ」とは言わないはず。
知人がNHKに問い合わせてたところ、
助数字の77の後に「年」がきた場合は
「ナナジュウシチ」と読むことに「決めた」という回答だった
らしい。
僕の40年近いアナウンサー生活の中ではこんな話なかった!
多分発音しにくいから「そう決めた」のだろう⁉️
ご都合主義で「日本語の常識」を変えるつもりか?
とても「日本語の番人」たり得ない💢
OBとしては許せない💢
新人研修で、講師の金田一春彦先生から
「あなたたちNHKのアナウンサーは日本語の番人だ。
あなたたちが「揺らいだ」ら日本語が揺らぐ。」と
厳しく言い渡されたのを思い出す。
「日本語の番人」の看板を下ろした、公共放送のアナウンサーに
存在価値はない⁉️と、
「アナウンサーの骨董品」は思うのだ。
「ごまめの歯軋り」かな!
悔しい。
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